桜の花もそろそろ満開。陽気もすっかり春を感じられるようになりました。今週は新年度に入ります。職場等の環境が変わる方も多いかもしれませんね。

新年や新年度といった区切りのタイミングはマネー管理を見直す良いきっかけです。年末には「お金の棚卸」をおススメしていますが、師走とお正月の慌ただしさに、しそびれたままという方も多いよう。年度末も忙しいとは思いますが、年末を逃した方はぜひこのタイミングで、そして生活、仕事等環境が新しく変わった方はマネー管理も一新してはいかがでしょうか。
といっても今回ご紹介するのは大がかりなものではなく、資産を作る第一歩(もしくは新な一歩)としてのマネー管理のお話で、下記のような方に行っていただきたいものです。

「今年こそ貯蓄をしたい」

「今年こそ投資を始めたい」

「もう少し効率的に投資をしたい」
貯蓄と投資はどちらにすべきか、であるとか貯蓄が十分な金額になってから投資をすべきなど、貯蓄と投資はまったく異なるものとして捉えられることがあります。
リスクの度合い、特に元本の安全性はどれくらいか(もっと言えば自分の資産がマイナスになる可能性はあるのか...?)の部分だけが注目され、その二者を分けがちです。元手資金が少ないうちはマイナスになることは死活問題と感じるかもしれませんが、投資と名のつくものがすべて一か八かのギャンブルかのように考えてしまうことは間違いです。また貯蓄と名の付くものにお金を入れていれば安心安泰かといえば、超低金利で一向に増えない資産を抱えていくこともまた将来のリスクでもあります。貯蓄も投資もお金を作り、資産を増やすという点では必要なものです。
ではどうすべきか・・・両方始めればよいのです。
「預貯金が十分貯まってから」などと言っても、いくらであれば十分なのか、いざとなったら何から行えばよいのか(そしていつが「いざ」なのかも・・・)などがわからない、結局投資は先送りになってしまいます。それは複利効果やインフレ到来の可能性を含め、長い目で見るととてももったいないことです。
幸いにも今は預貯金の積立同様、投資信託でも外貨(MMF)でも金(ゴールド)ですらも少額から積立ができるのです。たとえ1000円、2000円の単位でもそれは立派に投資です。そのくらいの金額であればいくつかに分散する分を毎月ねん出することもそれほど難しくないでしょう。もちろん、定期的なチェックは必要ですが、ポートフォリオ運用はとても簡単に始められるのです。
新年度、貯蓄も投資も同時に、効率的な資産作りを目指してみてはいかがでしょうか。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員