最近、投資初心者向けにアセットアロケーションなどの説明をする機会がありました。自分の資産は全て円の預貯金のみといった方への外貨を含む各種資産(金融資産)を分散して保有することの意義についての説明です。
皆さんにはアセットアロケーション、ポートフォリオ理論といった言葉は既にお馴染みかもしれませんが、価格変動、為替変動といったリスクのある商品を保有し、それを一時的ではなく資産の一部として継続保有することのメリットは大きいものです。
あらためて簡単にまとめますと・・・
値動きの異なる金融商品を組み合わせて保有することで、リスクを低減し、利回りアップを期待するのがポートフォリオ理論。
ポートフォリオ理論に基づいて資産を分散させるのがアセットアロケーション。アセットアロケーションは完成後も定期的(だいたい1年に一度程度)にその割合の見直しを行い、増えたものを売り、減った(価格が下がっている)ものを買うといった調整(メンテナンス)を行うことが必要。それをリバランスと呼び、資産の割合そのものを見直すリアロケーションという作業も自分自身のライフスタイルや資産額、リスク許容度の変化等に合わせて行うことが効果的。
そうそう、投資を始めたときはちゃんとアセットアロケーションした!なんていう方もいらっしゃるでしょう。投資、相場に慣れてくると、ついつい短期投資に夢中になって全体を見ることを忘れてはいないでしょうか?
投資には短期、長期のスタンスがありますが、それぞれにメリット・デメリットがあり、上手に組み合わせていくことで「時間の分散」にもなります。短期トレードを楽しみつつ、長期でリスク低減した効率的な運用をできれば理想的です。といっても双方に同じだけ時間と労力をかけることはなかなか大変ですよね。そんな時は、長期投資のアセットアロケーションとリバランスはプロに頼むという方法もあります。つまり自分で投資エリアや銘柄選択等、売買を行うのではなく、投資信託を利用することでプロのファンドマネージャーに分析や投資を任せてしまうのです。
ただ、そうした世界各地の各種金融資産に投資するタイプで、かつアクティブ型の投資信託はコストが高いというデメリットもあります。が、最近では販売手数料をノーロード(ゼロ)にしたり、信託報酬(保有中のコスト)を大幅に少なくしたり、運用会社も投資家のリクエストに歩み寄ってくれているケースが増えてきています。
投資信託を選ぶときに大切なのは、もちろん運用成績や運用方針、ファンドの資産規模や自身のリスク許容度に合うか等、そしてコストがどの程度かかるかを確認することです。そうした条件をクリアし、気に入ったものに出会えれば、安く専属のファンドマネージャーを雇っているような気分と効果を味わうこともできるかもしれませんね。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員