先週はムーディーズによる日本国債の格下げがありながら、日本株は連日上昇、ドル円は米雇用統計の予想以上の好結果を受け、ついに121円台へと上昇しました。多くの市場関係者が今週も底固く、この流れが続きそうだと予想しています。

11月に資産の総決算を早めに・・・という内容のコラムを書きましたが、為替、株価がかなり動いているため、この週末に個人的に再度数字の見直しを行ってみました。日本株(個別銘柄の場合は銘柄にもよりますが)、外貨建て資産を多くお持ちの方にとっては嬉しい結果となっているのではないでしょうか。

さて、私自身は金融資産の見直しをトータルで、楽に行えるように、簡単なエクセルのファイルを作って利用しています。
どの金融機関も保有金融資産の評価や資産の割合などをきちんと出してくれますが、それはその金融機関に保有している資産のみのことですから、その全てを合算しなければ本当の自身の資産の把握はできませんよね。
そこで利用している各金融機関の保有金融資産を種類ごとにまとめ、株価や投信の基準価額、為替レート等をインプットすると資産全体の評価額が出るように簡単な計算式を入れています。
エクセルに詳しい方であれば、リアルタイムに株価や為替レートが反映されるようにしておけば、より作業は楽になります。
そのデータからグラフの自動作成をすると、自身の資産割合を形で見ることも簡単です。

また、私はそのファイル内で、日々のお小遣い帳的なシート、月、年間の収入支出が項目ごとに一目で分かるシート、クレジットカードの利用記録、引き落とし記録などのシートも作成し連動させています。税金、社会保険料等も記録しています。
加入している保険とその内容も記載してあると、どんな保険に加入しているかも書類を探さなくてもわかりますよね。ローンを組んでいる場合は、毎月の引き落としの他、残額等の把握を全体の中ですることで繰上げ返済などの検討は行い易くなります。
つまり自身の周りのお金に関することが全てわかるようにシートごとに管理し、一つのファイルとしてまとめてあるのです。

少しの入力さえ面倒くさがらなければ、自動、連動で1年終わるとその年のお金の動き、資産の状況が即把握できることになります。
毎年同様のファイルを作っていけば、何年かに渡る資産状況、家計の比較も簡単に行えます。

もちろん市販の家計簿等のソフトを上手に利用されることも良いと思いますが、お金とのつきあい方は人それぞれ異なりますから、自分仕様のものを、少しずつ改良を加えて作っていくことも、飽きずに続けるポイントかもしれませんね。継続することが大切です!

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員