久々の円安水準ですね。
といってもドル円105円台は昨年暮れから年初にかけて記録されていますから8カ月ぶりというところ。その間は101~104円台と比較的狭い範囲での動きでした。
リーマンショック後から2013年まで続いた怒涛の超円高トレンド、そして2011年に記録した75円台の円最高値時には105円を超えるなんて想像すらできない・・・という当時の印象からすればかなり安定的な範囲です。
超円高と言えば、1995年に当時の円の最高値である79円75銭を記録した際も、まさか3年後に147円台になろうとは思っていませんでした。
ユーロ円もユーロ不安勃発以降に比べるとかなり円安水準に戻っています。ユーロ不安が抜本的に解決したわけではないにもかかわらず・・・。
為替市場は「絶対」がない世界です。これは為替に限らずどんな「市場」にも起こりうることで、日本株式市場で日経平均が再び3万円を超え、4万円を視野に入れる、もしくは超えてくることだって「絶対ない」とは言い切れませんね。
市場で「稼ぐ」ためには、その時のトレンドを見定める目は必要です。
大きな上昇下降の強い流れがある時、狭い範囲でも早い動きで往ったり来たりがある時、動きはほとんどなく凪いでいる時、等々。
いつも同じスタンスで向かうと大負けにつながる危険もあります。
超円高トレンド時にショートから入って買い戻しで稼ぐ癖がついたトレーダーが、相場が反転したときにロングを作るのに抵抗があると言っていたのを聞いたことがあります。
長期に渡って円安傾向が続き、かつ他通貨との金利差が大きく、中長期の円キャリートレードをしていれば外貨預金をするより利回りが高く、為替差益も取れるともてはやされた時期もありました。相場の反転および世界的低金利となると、その手法ではリターンは期待できません。
狭い範囲での動き、いわゆるボックス相場の時であれば、範囲が予想されますからその動きにあわせての売買が向きますし、スピードが速くなりますから、注文方法を駆使するなどしないと対応ができなくなります。
投資を始めるにあたっては、自身の投資スタイル、ルールを確定してから行いましょう、と様々な機会で言ってきました。
中期投資としてポジションを取った後に、分刻みのチャートを見ては右往左往とするようでは失敗につながるというもの。
これはもちろん今も大切なことだと思っています。
ただ自身の投資スタイルにこだわり過ぎると相場環境によっては全く合わないことになります。
柔軟に投資スタイルを変更するか(一つのポジションをその場その場でスタンスを変えると言う意味ではありません。投資スタイル全般を時期によって見直すということです。)、もしくは自分好みの相場になるまで「休むも相場」と割り切るかのどちらかにするのが賢明ではないでしょうか。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員