先週に引き続き、「お金を貯める」ことについて。
先日「貯まる財布」と「貯まらない財布」という記事を見ました。財布の形や色、材質などではなく、持ち主のお金の出し入れについての意識についての話です。

お金を貯めるためには無駄な支出のカットは最初に着手すべき点ですが、自身で何にお金を使っているのか把握できていない方というのも結構多いものです。
年間の収支は、月々⇒日々とお金の出入りを知っておけばざっくりとでもわかるはずですが、日々のお金の動きすら分からなくなってしまう場合、お財布の中がぐちゃぐちゃになっていることは想像に難くありません。

いろいろなものがぎゅうぎゅうで太ったお財布を持っていませんか??
何種類ものクレジットカード、何枚ものキャッシュカード、各種ポイントカード、会員証や診察券、明細書にレシート等々。お札もあちらこちらを向いてバラバラに入っていて、一体いくらもっているかもパッと見てもわからない・・・、増えた小銭で小銭入れもパンパン・・・。そんなことになっていませんか?

ポイントカードというのは曲者で、お店で買い物する時におトクな気分がすごく上がるもので、つい余計な買い物につながりやすいのです。
「普通のポイントカードより、当店のクレジットカードにするとよりポイントがつきますよ。」とレジで言われ、ついついいくつもクレジットカードを作っていませんか?
ポイントは上手に使えばおトクですが、利息がつくものでもありませんし、いろいろな種類のポイントカードに少しずつポイントを分散してもっていてもメリットはありません。貯まったポイントの使用期限があったり、どのカードにどれくらいポイントがあるのか把握できなくて終わることも多いのです。
しかもクレジットカードとなれば、借金ができるカードですから、盗難被害などのリスクも高まってしまいます。

明細書やレシートをすぐに捨ててしまう方もいますが、それは止めた方がよいですね。自分のその日のちょっとした買い物等を後から把握するためにも取っておくべきだと思います。ただし何日もお財布に入れっぱなしはNGです。
その日のレシートや明細書はすぐに自宅で見直して、メモするなり、別に封筒に入れるなりすることで、自身の支出の把握につながるものです。

キャッシュカードやクレジットカードはたくさん持ち過ぎず、ふだん持ち歩くのは数枚以内に留めるようにする方がよいでしょう。
ポイントカードや診察券なども常に持ち歩くのではなく、必要な時にもっていくように意識を変えることで、お財布はスマートになりますね。
お札の種類をまとめ、向きを揃えることでいくらもっているか、いくら使ったかも把握しやすくなります。小銭が増え過ぎないようにすることも大切です。

お財布がスマートになる=お金をコントロールできる⇒無駄使いが減る、と考えれば「貯まる財布」という言い方も言い得ていますね。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員