心機一転きっちりお金の管理もしていこう!となるよりは、慌ただしさに紛れてどんぶり勘定化していく傾向の方が強いかもしれません。
消費税が8%になり意識して財布のひもをきつくしていても、今までなんとなくやり繰りしていた方にとっては、どうしても支出超過しやすくなります。
きっちり家計簿をつけるとなるとハードルが上がり、忙しい時には煩わしいですよね。そこで簡単にお金をコントロールする第一歩をご紹介します。
まず現在お財布にあるお金、生活口座から引き出して使えるお金を把握します。タンス預金にしているお金があればその分も。
要は将来に向けて貯蓄、投資しているお金以外のお金です。
1. 貯蓄・投資に充てるお金を残して、今月使ってよいお金だけ引き出す。
2. 決まっている支出分(歓迎会等、教育・教養費、基礎生活費等)をそれぞれの金額分封筒に入れ使途を記入する。
3. 手元に残っているお金だけで急な飲み会等のイベントは乗り切る!
これだけです。
お金が貯まらない、ボーナスで穴埋めしている、という借金体質の方はまずは支出のコントロールだけ行うようにします。
残高の計算、手元の残金と照合・・・などは一切不要。とりあえずは使ってよいお金の中でのやり繰りだけです。
これまでもそうしていた・・・と思っている方は1.の貯蓄・投資に充てるお金を先に確保せずに、その分も含めて使いきってしまっていませんか?
高金利時は、まとまったお金を先に引きだすのは得策ではありませんが、低金利の今、使用するお金だけの引き出しですからお金のコントロールに慣れるまでは問題ありません。
ちなみに3.についてはもう一つ。
急な飲み会でも、セールでの衝動買いでも、コンビニで余計にお菓子を買ったときでも、レシートを捨てず支出メモだけは残すようにしてみてください。
「●月●日 コンビニ 食品 864円」
こんな感じで十分です。
以前「レコード・ダイエット」というダイエット法が流行りました。
自分が食べたものを全部記録することで、いかに食べ過ぎているかを自覚し、食べることへの自制心が生まれて痩せるというものです。
これは「レコード・マネー・ダイエット」です。
1カ月分の支出メモを見たときに、自分自身の無駄使いがはっきりと見えてきますよ。
こうしたメモを家計簿に転記できるようになれば次のステップですね。
お金をコントロールする人がマネープランを制す!です。がんばりましょう。
廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員