定期特約というのは、主契約の終身保険に上乗せする、一定期間の死亡保障です。期間満了で自動更新されますが、その時点の年齢に応じて保険料が上がり、2倍以上になることも!
若い時に契約した場合、当初は安い保険料で気にも留めないものですが、更新を繰り返すと相当な高額な保険料になります。
住宅ローンや子供の教育費、老後資金等々支出予定はたっぷりあっても、収入は先細り・・・というタイミングで更新となり、今後高額な保険料を払っていけるのか、と思う方も多いことでしょう。
まず最初に見直すべき点は「いつまで、どのくらいの保障が必要なのか」です。加入した時とは、ライフスタイルも家族構成も変わっているかもしれません。何歳までは少なくともいくらくらいのお金が必要なのか。お子さんがいる場合は、養育費、学費も含め、現在の貯蓄額、将来的な収入等も考慮した上で見直してみてくださいね。
保険金額を今より減額できれば、もちろん支払う保険料も安くなりますよ。
次に保険料の比較です。
検討すべきは、そのまま特約を更新するのではなく、必要な保障金額の保険で「より安い保険料はないのか」という点です。
特約は主契約とは切り離して考えましょう。
低(もしくは無)解約返戻金型など満期前の解約返戻金を少なくする(もしくはなくする)、無配当、また逓減定期型といって保険金額を年齢とともに徐々に減らす(高齢時に大きな保障額は必要ない方)などで保険料を安くできる定期保険もあります。
非喫煙者や優良健康体の場合、保険料を割り引くところもあります。
また更新型ではなく、一定の年齢までの定期にして、その間保険料が変わらないものもあります。
ネット保険など、手軽で安い保険料の定期保険も多く出ていますので探してみましょう。
別の保険会社を検討する場合はその保険会社の安全性も調べましょう。
また、新しい保険に入ってから今までのものを解約するように順番には気をつけてくださいね。
ちなみに掛け捨てである定期保険を前提に書いていますが、必ず保険金を受け取りたければ、終身保険、もしくは養老保険といった「貯蓄型」保険となります。
ただし冒頭で書いた予定利率の低い今、貯蓄型保険の保険料は高くなり、それに比べると掛け捨ての定期保険の保険料はずっと安いです。
ある一定期間の家族(受取人)の生活の安心のために、「万が一」に備えるという目的が保険であることを考えると、掛け捨ても上手に利用すべきと思います。
廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員