年明け...と思っているうちに、早くも節分です。
節分といえば豆まきですが、最近は恵方巻きもすっかり定着した模様。
大阪地方の習わしだったものをセブンイレブンの全国展開戦略で普及させたようですが、広告・販促の力はすごいものです。

情報の広がりという意味では、なにより速いのはネットでしょう。
ネット上で発信されたものは国内に留まらず(言語を日本語に限定すると読める人も限定的になりますが・・・)、瞬く間に世界中に伝わります。
英語とITリテラシーを身につけると一気に世界が拡がると言えますね。

投資の世界においては、情報の速さが非常に大切なのですが、ネット上の情報は玉石混合、ガセネタも多く、いかに早く「正しい」情報を入手できるかが決め手です。
短期売買の投資家はもちろんのこと、長期投資派にとっても、より新しく正しい情報をアップデートしておくことが必要です。

より早く、最新の正しい情報を手に入れるにはどうすればよいのでしょうか。
私がこの仕事を始めて間もない頃、先輩FPに言われたことは
「必ず、情報の大元で確認すること」でした。
何かニュースがあれば、各種報道機関、関連企業、個人ではブロガーから2チャンネルのようなところまで、そのニュースに関連して様々なことがネット上に発信されます。
知りたいことがある時、こうした状況は非常に便利なようですが、それらの記事は事実に対し書いた人の私情、感想が入り込んだり、伝聞であるが故の伝達ミスなど、結果として情報がねじれて伝わってしまうこともあります。

とはいえ、これまで何度も書いてきたように市場を動かすのは人の「気」によるところが大きいですから、上記の「私情、感想」が経済のセオリーを無視して市場を動かすことも多いのです。正確な発信元の情報だけで市場の動きがわかるわけでもないのです。

事実については発信元で抑え(経済指標や各種データ数値であればそれぞれの発表機関発の情報)、それに対し、様々な市場関係者(報道機関、金融機関、投資家等々)がどういう意見、感想をもってその事実を受け止めているのかの双方を知ることでニュースと市場の動きの関係が見えてくることでしょう。

その際の「市場関係者」についてはふだんから信頼できるところをいくつかチェックしておくことをオススメします。
経済記事一つとっても、伝聞ばかりで、かつ本当は専門ではない「専門家」が登場してくるようなものありますのでご注意くださいね。

情報に埋もれ過ぎて、自身の考えがまとまらず、結局何もできなかった・・・ということにならないように日頃から情報整理を身につけておきたいものです。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員