キャロライン・ケネディ駐日大使が着任し、大使としては異例の注目を集めていますね。父君である故ケネディ元大統領は1961年に43歳の若さで第35代アメリカ大統領となり、ケネディ一族は王室のないアメリカでロイヤル・ファミリーと言われるほど。米国のみならず、日本でも根強い人気があります。

先日、ポール・マッカートニーが11年ぶりに来日公演を行いました。
私も公演を観ることができたのですが、年齢(71歳!)を全く感じさせないパワフルで素晴らしいものでした。(ケネディ大使も公演に来ていたとのこと!)
彼がビートルズとして初来日し、日本を熱狂の渦に巻き込んだのは1966年です。
今年、日本経済はアベノミクス景気でようやく長い長いトンネルから抜けつつあります。人々の気分を盛り上げる一役を担ったものとして東京五輪開催決定もありました。前回の東京五輪開催は1964年でした。

たまたま・・・なのかもしれませんが、ファッションも春先からポップな柄もの、カラフルな色、ミニスカートなどが流行っていて、こちらも60年代を彷彿させます。

1960年代。日本では高度経済成長期と呼ばれる時期でした。
現在、五輪特需でのインフラ整備(期待)や円安気味の相場(当時は360円時代ですが)などの共通点もあります。
もちろん、アベノミクスとは状況が違いすぎる故、単純比較することはできません。ただ、景気が人の「気」からなるものだとすれば、高揚感みなぎる時期を彷彿させる出来事が続くこと、そうした「気分」が拡がっていることは良いことです。

春先に一部の勝ち組株式投資家だけが高級品を買って話題になっていた頃に比べると、「ボーナスが上がった」「プチ・贅沢が人気」「高価な商品が話題」等々、その裾野は確実に拡がってきているようです。

先日、米国NYダウが初の1万6000ドルの大台に乗せ、日経平均も1万5000円台を回復。市場では高値警戒感も出ていますね。
人(投資家)の気分が盛り上がってきているとはいえ、投資に関してはなんでもイケイケドンドンと楽天的になるのは危険であることも事実です。

相場は上がれば下がる、下がれば上がるものです。上がるスピードが早ければ、勢いよく下落することもあるでしょう。
とはいえ、ベースの「気」が上向きのときであれば、持ち直す力もまた、あるはずです。

「下がったら買い時」くらいの気持ちで市場を見る、そんな余裕があるのは悲観論が蔓延している時にはないものです。
やはり「気」次第と言えるかもしれませんね。

廣澤 知子

ファイナンシャル・プランナー

CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員