東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は米国株安を受けて大幅続落となりました。454円安の27,369円でスタートした日経平均は寄り付きをほぼ高値に大きく下げ幅を広げると10時30分に815円安の27,008円まで下落し735円安の27,088円で前場を終えました。738円安の27,085円でスタートした後場の日経平均は一段安となり節目の27,000円を割り込み13時50分過ぎに876円安の26,948円まで下落すると結局836円安の26,987円で取引を終えています。こうしたなか新興株も安く東証マザーズ指数が4.8%安となっています。

2.個別銘柄等

関西電力(9503)が一時3.9%高となりました。美浜原子力発電所3号機を従来計画から2ヶ月前倒しして8月12日に運転再開すると発表したことが好感されました。第3四半期の決算を発表した鳥貴族ホールディングス(3193)も6.2%高となり年初来高値を更新しました。未公表だった通期の業績予想を発表し通期の営業損益は22億円余りの赤字となる見通しとなりましたが、3月下旬にまん延防止等重点措置が解かれて以降売り上げが回復傾向にあることなどから第4四半期3ヶ月間の営業損益が3億円を超す黒字に転換する見通しとなったことで買いを集めました。

三井ハイテック(6966)も一時8.7%高となりました。電気自動車市場の拡大を受け半導体部品や電気自動車の性能を左右するモーターコアの販売が拡大したことで第1四半期の営業利益が前年同期比で2.5倍と大幅な増益となったことで買いが先行しました。しかし、朝方の買い一巡後に下落に転じると下げ幅を大きく広げ12.6%安となっています。第3四半期決算を発表したラクスル(4384)も22.5%下落しストップ安となり年初来安値を更新しました。まん延防止等重点措置の発令でネット印刷サービス「ラクスル」の売り上げにマイナスの影響が出ていることなどから2022年7月期の売上高の見通しを下方修正したことで売りが膨らみました。

本決算を発表した格安スマホのトーンモバイルを展開するフリービット(3843)も12.1%安となり年初来安値を更新しました。前期に予定していたトーンモバイルのプロモーション費用が後ずれし2023年4月期の営業利益が前期比で減益となる見通しを発表したことで売りがかさみました。暗号資産の交換業者に出資しているセレス(3696)も暗号資産のビットコインが下落し2020年12月以来の安値を付けたことで6.1%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は836円安となりました。5月の米消費者物価指数(CPI)が1981年12月以来40年5ヶ月ぶりの高い伸びとなり市場予想も上回ったことで米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの見方が強まり先週末の米国市場が大幅続落となったことで大きな下げとなりました。200日移動平均線を割り込んだ翌営業日に大きく下げ幅を広げ25日移動平均線(27,042円)や節目の27,000円を下回ったことで下値への警戒感が高まりそうですが、先週末と本日の2日間で1,200円以上も下げたこともあり明日以降の自律反発に期待したいところです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)