明けましておめでとうございます。
4日の大発会では久々の大幅上昇。為替市場も年初にぎりぎりで米国の財政の崖問題が(とりあえずは)回避されたこともあり、ドルの一段高(円安)。米雇用統計も予想範囲とはいえ雇用市場が安定的になってきていることを示し、年明け相場は景気回復を期待させる様相ですね。

もちろん、市場は「期待」で動いているわけで、「失望」、または買われ過ぎれば急落のリスクはそれだけ高くなるものです。

アベノミクスも期待先行ですから実際はどうなるのか、欧州不安も今も解決されたわけではなく、米国財政の崖問題も歳出の強制削減に関しては開始の先送りをしただけなのでまだまだ大きなリスクです。
明るい雰囲気に水を差すようではありますが、市場の熱に浮かされないよう注意しましょう。

とはいえ短期的には材料が多くあり、つまりは相場が動きますから、チャンスが多いことも事実です。せっかくの上向き相場ですから、株式にせよ、為替にせよ、材料を早めに拾いつつ(相場の後追いをするのではなくトレンドに乗る!)、欲張らないで利食いしていくスタイルが良さそうですね。

さて、こうした相場に乗っていくためには当然のことながら「先立つもの」=投資資金が必要です。
手元にあまり資金がないけれど、せっかくの大相場だからとレバレッジを高めてしまうといったリスクの高め方はしないでくださいね。
動きの早い相場の時はコツコツ型の方が確実です。

投資資金確保は投資でお金を増やすだけが方法ではありません。
年末に行うことをオススメしている「年間総決算」が効果的に資金確保に結びつきます。まだの方は今からでも遅くありませんから、ぜひ行ってみてくださいね。月々の収支を把握し、使途不明金をなくすことでリスクを取らずに投資資金を作っていくことができます。

投資を継続するには無理をしないことが一番大事です。
リスクの取り過ぎで市場から強制退場、自身の資金の底がつきてしまう・・・ということになればせっかくのチャンスにも乗れなくなってしまいます。
長期投資とは長く投資を続けられることでもあります。

明るく期待感のある、この年明けの市場が実体経済にも拡がっていく1年になることを願ってやみません。
そうした動きの中で投資家の皆さんの懐もより暖かくなるように、お金と上手に付き合い、コントロールするためのお手伝いを微力ながらもしていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員