【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,721.12  △137.55 (4/8)
NASDAQ: 13,711.00  ▼186.30 (4/8)

1.概況

先週末の米国市場は高安まちまちとなりました。長期金利が一時3年ぶりの高水準を付けるなかダウ平均は金融株が買われ続伸となったものの、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数はハイテク株に売りが出て反落となりました。14ドル安でスタートしたダウ平均は朝方に113ドル安まで下落しましたが、下げ渋るとしばらくしてプラスに転じ上げ幅を広げ昼過ぎに324ドル高まで上昇しました。その後伸び悩むと引けにかけて上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局137ドル高の34,721ドルで取引を終えています。一方でS&P500株価指数が11ポイント安の4,488ポイントとなったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も186ポイント安の13,711ポイントとなっています。

2.経済指標等

2月の米卸売在庫は前月比2.5%増となり市場予想を上回りました。また、米卸売売上高は前月比1.7%増となっています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が上げ、エネルギーが2%を超える上昇となったほか、金融も1%高となっています。一方で4業種が下げ、情報技術が1%以上下落し、一般消費財・サービスも1%近く下げています。

4.個別銘柄動向

長期金利の上昇を受けて金融株が高くゴールドマン・サックス(GS)とウェルズ・ファーゴ(WFC)が2%以上上げたほか、JPモルガン・チェース(JPM)も2%近く上昇しました。シティーグループ(C)とモルガン・スタンレー(MS)も1%以上上げています。一方で長期金利の上昇を受けてハイテク株が安く電気自動車のテスラ(TSLA)が3%安となり、アマゾン・ドット・コム(AMZN)とグーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)が2%前後の下落となりました。アップル(AAPL)とマイクロソフト(MSFT)、動画配信のネットフリックス(NFLX)も1%以上下げています。また、半導体株も下げが目立ちエヌビディア(NVDA)が4%を超える下落となり、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も2%以上下げました。クアルコム(QCOM)とテキサス・インスツルメンツ(TXN)も2%以上下落しています。さらにボーイング(BA)が目標株価の引き下げを受けて1%以上下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は0.04%高い2.70%となりました。一時2.73%まで上昇し2019年3月以来3年ぶりの高水準を付ける場面もありました。ドル円は124円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が高安まちまちとなったことで小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の27,000円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)