【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ:  34,707.94   △349.44  ( 3/24 )
NASDAQ:  14,191.84   △269.24  ( 3/24 )

1.概況

米国市場は原油価格の下落を受けてインフレへの警戒感が後退したことや、米新規失業保険申請件数が52年半ぶりの低水準となったことを受けてハイテク株を中心に買いが入り大幅反発となりました。48ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に小幅にマイナスとなる場面もありましたが、3ドル安で下げ渋ると直ぐに持ち直し昼過ぎには280ドル高程度まで上昇しました。

その後一旦伸び悩んだダウ平均ですが引けにかけて一段高になると引け間際に355ドル高まで上昇し結局349ドル高の34,707ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も269ポイント高の14,191ポイントとなっています。

2.経済指標等

先週1週間の米新規失業保険申請件数は前週比2万8000件減の18万7000件と市場予想を上回る改善となり1969年9月以来52年半ぶりの低水準となりました。3月の米製造業PMI速報値も58.5と前月から上昇し市場予想も上回っています。

一方で2月の米耐久財受注額は前月比2.2%減となり市場予想も下回りました。また、2021年10-12月期の米経常収支の赤字額は2179億ドルとなっています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも情報技術が2%を超える上昇となったほか、素材も2%近く上げています。また、コミュニケーション・サービスとヘルスケアも1%以上上昇し、公益事業も1%近く上げています。

4.個別銘柄動向

半導体株の上昇が目立ちエヌビディア(NVDA)が投資家向けイベントで新製品を発表したことなどから10%近く上げたほか、インテル(INTC)もエヌビディアの最高経営責任者(CEO)が生産委託を検討していると述べたことで7%近く上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。

アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も6%近く上昇し、クアルコム(QCOM)とマイクロン・テクノロジー(MU)、ウエスタンデジタル(WDC)も3%以上上げています。また、主力ハイテク株も堅調でアップル(AAPL)とグーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(FB)も2%を上回る上昇となっています。

配車サービス大手ウーバーテクノロジーズ(UBER)もニューヨーク市のタクシー業界と提携しアプリでタクシーの利用が可能になると発表したことで5%近く上げています。さらにネット旅行予約大手のエクスペディア・グループ(EXPE)が今年夏の旅行需要が大幅に増加するとの見通しを示したことで4%を超える上昇となりました。同業のブッキング・ホールディングス(BKNG)も連れ高となり5%近く上げています。

5.為替・金利等

長期金利は米新規失業保険申請件数が52年半ぶりの低水準となったことで0.08%高い2.37%となりました。こうしたなかドル円は122円台前半まで円安が進み6年3ヶ月ぶりの円安水準となっています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高と円安を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が200日移動平均線(昨日時点で28,278円)を引けで上回ることができるかがポイントとなりそうです。

( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)