毎週月曜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問に広木隆が回答いたします。回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。

Q.日経平均が3万円を回復する時期と要因

レオンパパ様からのご質問

日経平均3万円回復はいつ頃ですか?前回お聞きした時は3月までにはとおっしゃっていましたが?

回答

思わぬ下振れで発射台が下がってしまったので3月には難しいでしょう。

けれど3月の本決算発表の4月から5月には回復するでしょう。

オミクロン収束とFEDのスタンスの明確化がサポートになるでしょう。

Q.値がさ株がスプレッド値以上に売られるのはなぜか

不良中年(今年還暦)様からのご質問

インフレで金利が上がる(債券売り)ならば、株価もインフレになっても良いのでは?

なぜ、ちっぽけなbpsのイールドカーブスプレッド程度で、値がさ株がスプレッド値以上に売られるのか判りません。ご教示くださいませ。

回答

「インフレで金利が上がる(債券売り)ならば、株価もインフレになっても良いのでは?」
ーはい、その通りです。ですから、株は買いという結論です。

2つ目の質問が、Good Questionです!
「なぜ、ちっぽけなbpsのイールドカーブスプレッド程度で、値がさ株がスプレッド値以上に売られるのか?」
ーよくぞ、訊いてくださいました。端的に答えるとデュレーションが長いから、というのが答えです。

すごく単純化した例を挙げます。ほとんど利率のない国債があったとして、金利が1%上昇した時に5年債は5%債券価格が下がり、10年債は10%価格が下がります。

デュレーションとは金利感応度ですが、本来的な意味は投資額の回収期間。仮に10年満期の割引債があればそのデュレーションは10年です。

株のデュレーションは?配当利回りの逆数です。5%の配当利回りの株は20年。1%金利が上がれば20%下がる。無配の成長株なら底なしにたたき売られる計算です(実際にはそうなりません、あくまでもデュレーションの理論上の話)。

配当利回りの逆数が株のデュレーションですが、それをPERに援用することもできます。こちらの記事もご参照ください。

●関連記事:市場と感情(2018年10月26日)

Q.米国債は買いですか?

まさまさ様からのご質問

米国債についてはどのようにお考えですか?今は買いではないですか?

回答

年限によりますね。長期債は2%超えたら買いかもしれません。

Q.米国株がこのところ冴えません

コウタロウ様からのご質問

米国株がこのところ冴えません。

3月半ばのFRB金利が上昇を決めた場合、米国株はさらに崩れますか。

回答

3月からの利上げを織り込んでの調整ですから実際に利上げが始まれば安定を取り戻すでしょう。

Q.債券市場から株式市場への資金シフトは継続しますか?

黒瀬の山ちゃん様からのご質問

債券市場から株式市場への資金シフトはトレンドとして継続しそうですか?新発10年国債利回りが0.2%を上回ってきました。

今後の日銀の金融政策についてどうお考えですか?

回答

米国の長期金利が2%を超えてくると、それなりに魅力が出るので「債券市場から株式市場への資金シフトはトレンドとして継続」とはならないでしょうね。出たり入ったり、というフェーズになってくるでしょう。

だから株式のバリュエーションが、ここからは厳しく問われることになり、金利対比、株のバリュエーションが魅力的なら株に資金がシフトし、そうでなければ資金流出となるでしょう。

今後の日銀の金融政策は変更しようがありません。


このコーナーでは、毎週月曜夜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問にチーフ・ストラテジストの広木隆が回答いたします。

今回は2022年2月7日のセミナーで寄せられたご質問から抜粋して回答しています。

回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。

 

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