東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は3日ぶりに大幅反発となりました、371円高の28,309円で寄り付いた日経平均は9時30分過ぎに288円高の28,226円まで上げ幅を縮めましたが、持ち直すと10時30分頃から上げ幅を広げ11時20分前に580円高の28,518円まで上昇し559円高の28,496円で前場を終えました。561円高の28,498円でスタートした後場の日経平均は直後に595円高の28,533円まで上昇し高値を付けた後も28,500円近辺で推移すると結局579円高の28,517円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も堅調で東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が揃って上昇となっています。

2.個別銘柄等

塩野義製薬(4507)が5.3%高となりました。最終段階の治験を進める新型コロナウイルスの飲み薬について新たな変異株「オミクロン株」にも有効だったとする実験室レベルでの初期分析を発表したことが材料視されました。エーザイ(4523)も2.3%高となりました。米バイオジェンが(BIIB)がエーザイと共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム」の米国での価格を2022年1月から従来比で約50%引き下げると発表したことで、値下げが薬の普及・拡大につながるとの見方から買いが優勢となりました。あすか製薬ホールディングス(4886)も9.0%高となりました。遊休資産となっていた工場の土地と建物を売却し固定資産売却益を計上することで通期の最終損益が26億円の赤字から30億円の黒字になるとの見通しを発表したことで買いを集めました。

また、半導体メモリーのマイクロン・テクノロジー(MU)が昨日の米国市場の取引終了後に好決算を発表し時間外で大幅高となったことから日本市場でも半導体関連株が買われ、東京エレクトロン(8035)が4.4%高、SCREENホールディングス(7735)が4.3%高、レーザーテック(6920)が4.9%高、アドバンテスト(6857)も4.6%高となりました。

一方で日本M&Aセンターホールディングス(2127)が10.8%安となりました。子会社のM&A仲介に関する売上高の計上時期について不適切な事例があったと発表したことで売りがかさみました。日機装(6376)も4.6%安となりました。新型コロナウイルスの感染拡大で糖尿病患者の血液透析に使う血液回路を生産するベトナム工場の操業が制限され他社製品の調達コストなどがかさんでいることなどから2021年12月期の営業利益の見通しを90億円から40億円に下方修正したことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は579円高となりました。昨日の米国市場は新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大などを嫌気して大幅下落となりましたが、日経平均は2日間で1,100円以上も下げていた反動で買いが優勢となりました。さすがに節目の28,500円を小幅に超えたところでは伸び悩みました。しかし、自律反発の割に大きな上昇となったことから押し目買い意欲は健在だといえそうで、昨日に高まった下値への警戒感は一旦後退しそうです。なお、先週から小売り企業を中心とした2月決算企業の第3四半期決算発表がスタートしていますが本日も引け後にはホームセンターのアークランドサカモト(9842)が決算を発表する予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)