先日雑誌の取材で、タイトルの質問を受けました。プロがリスク回避で円を買い(円高)、国債に資金が流れ込んでいる状況(株安)です。金利は各国とも大変な低金利です。キャピタルゲイン(値上がり益)もインカムゲイン(配当・金利収入)も簡単には得られない相場です。

ところで上記のようなプロの動きを参考にするときはぜひ気をつけていただきたい点があります。個人投資家にとって、債券は頻繁に売買する商品ではありません。原則償還まで持ち切りで金利(クーポン)収入を得ることを目的とします。プロは日々資金を動かしていて、そうした中で安全資産として国債を売買しますので、そもそもの債券に対するスタンスが異なるのです。

プロとの大きな違いとして時間の捉え方もあります。個人投資家は限られた期間に利益を上げなければいけないという縛りはありませんから、時間を武器にすることができます。つまり、かなりの長期投資ができる点はプロより有利と言えるでしょう。

投資初心者で、日々市場を見ていることができない、素早い市場にはついていけない、でも将来のためには何かしたい・・・といった方にはこの長期的スタンスにたっての投資を勧めたいと思います。

現在、歴史的な円高水準にあること、各国とも「今後」景気回復が期待できること等を踏まえると、海外投資の魅力がぐんと増してくると思いませんか?ということで、前置きが長くなりましたが、私が選んだ長期投資向けの商品は海外ETFです。

ETFはインデックス投信と同様に様々な指数に連動するファンドですが、市場にて時価で売買でき、投信に比べ保有中のコスト(信託報酬)がずっと安いことが特徴です。ノーロードもある投信とは違い、売買手数料はかかりますが、保有中のコストが少ないことからも投信以上に長期保有に適しているといえるかもしれませんね。

海外ETFでは米ドル建て、ユーロ建て、香港ドル建てなどがあり、その種類は金融商品別に株投資、債券投資、コモディティ投資、または国別、エリア別、セクター別、など多種多様にあります。自身で選ぶのが難しいと感じる方には最初から世界分散投資をしているものもありますので、それだけでポートフォリオが作れるほどです。

最後に短期投資でもこうした相場を乗り切るのに適した商品を紹介します。少額(レバレッジをかけた)から取引ができ、ショートから入りやすいFXやCFDといった商品は株式や為替の下降相場においても利益追求ができますので、市場が不透明なときにも魅力的なトレード商品といえるでしょう。ただ、市場の動きが早いときに、慣れない人がトレードをするのはなかなか大変ですのでそれだけは十分に注意するようにしてくださいね。

長期にしろ、短期にしろ、自身のスタイルにあった投資法で、この相場を乗り切っていただきたいものです。

廣澤 知子

ファイナンシャル・プランナーCFP(R)、

(社)日本証券アナリスト協会検定会員

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