マスターカード(MA)決算:一株利益は2.37ドルで市場予想を上回る

企業概要

マスターカードは、世界第2位の決済会社である。2020年度のカード購入総決済額は4兆8,000億ドルに上る。世界200ヶ国で150を超える通貨による決済処理を行っている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★収入・・・前年同期比32%増の49.85億ドル(市場予想は49.47億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.37ドル(市場予想は2.18ドル)

7-9月期(第3四半期)の売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

報道によると、ビザが電子決済大手スクエアやストライプ、ペイパルに与えた販売奨励金(インセンティブ)が、米司法省の調査対象になっているという。これを受け、マスターカード株も最近不振だ。365ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

トランスオーシャン(RIG)決算:一株損失は19セントで市場予想を上回る

企業概要

トランスオーシャンは、世界最大規模の深海および超深掘削リグを運営する。西アフリカ、ブラジル、メキシコ湾を中心として世界各地でリグを稼動している。顧客は、政府系石油会社、独立系石油会社、および世界で事業を展開する石油会社である。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比19%減の6.26億ドル(市場予想は6.74億ドル)

★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・19セントの赤字(市場予想は18セントの赤字)

第3四半期売上高は予想を下回り、調整済みEPSの赤字幅は予想以上に悪化した。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

決算発表日は3.76ドルで引けたが、決算を受け、時間外取引では3.50ドル台で推移した。5.25ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

コムキャスト(CMCSA)決算:一株利益は87セントで市場予想を上回る

企業概要

コムキャストは、3つの事業で構成されている。コアケーブル事業は、テレビ、インターネット・アクセス、および電話サービスを、約6000万の米国の家庭および企業(米国の半分近く)に提供可能なネットワークを所有する。地域の約55%の家庭が、少なくとも1つのコムキャスト・サービスを契約している。2011年にGEから、CNBC、MSNBC、USAなどのケーブルネットワーク、NBC放送ネットワーク、地元のNBC関連会社、Universal Studiosやいくつかのテーマパークなどを含むNBCUniversalを買収。2018年に買収したSkyは、英国で最も優勢なテレビ局で、地位を築くために独占的なコンテンツに大幅な投資をしてきた。イタリア最大の有料テレビプロバイダーでもあり、ドイツとオーストリアでのプレゼンスを有する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★総売上高・・・前年同期比19%増の302.98億ドル(市場予想は297.74億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・87セント(市場予想は75セント)                                

7-9月期(第3四半期)の売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

ネットフリックス買い、コムキャスト売りのポジションが働いている。コムキャストは配信サービスに関する強力な新対抗措置が必要だ。株価は56ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

オン・セミコンダクター(ON)決算:一株利益は0.87ドルで市場予想を上回る

企業概要

オン・セミコンダクターは、パワー半導体、アナログ半導体、およびセンサーの大手サプライヤーである。絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)などのディスクリート・トランジスタで世界第2位のサプライヤーであり、また、パワー半導体IC事業も手掛ける。さらに、自動車市場において、自律走行自動車に搭載される画像センサーの最大のサプライヤーでもある。自動車市場、産業市場、通信市場に焦点をあてる一方で、消費者市場やコンピューティング市場への事業エクスポージャーを削減している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比32%増の17.42億ドル(市場予想は17.13億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.87ドル(市場予想は0.73ドル)

第4四半期ガイダンス

★売上高・・・17.4-18.4億ドル(市場予想は17.2億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.89-1.01ドル(市場予想は0.75ドル)

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第4四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジもともに予想を上回った。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

毎回ガイダンスまで含め好決算だ。一気に新値を更新した。

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

アリスタ・ネットワークス(ANET)決算:一株利益は2.96ドルで市場予想を上回る

企業概要

アリスタ・ネットワークスは、ネットワーキングソリューション事業者向けにソフトウェアおよびハードウェアを提供するプロバイダーである。1事業部門からなり、ソフトウェア、スイッチング、およびルーター製品は、高パフォーマンスのネットワーキングアプリケーションを対象としている。サービス収入はテクニカルサポートによってもたらされる。顧客には、データセンター、企業、サービスプロバイダー、およびキャンパス市場が含まれる。カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、米州が収益の大部分を占める。また、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域、アジア太平洋地域でも販売を手掛ける。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比24%増の7.49億ドル(市場予想は7.38億ドル)

★調整済みEPS・・・2.96ドル(市場予想は2.72ドル)

第4四半期ガイダンス

★売上高・・・7.75-7.95億ドル(市場予想は7.53億ドル)

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第4四半期売上高ガイダンスレンジも予想を上回った。

【図表13】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表14】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

オフィス復帰トレンドと、5Gの本格展開を背景に、更なる上値追いが見込めよう。決算発表日は408.57ドルで引けた後、決算発表を受け、時間外取引では450ドル台で推移した(NY時間午後5時時点)。

【図表15】株価5年間チャート
出所:トレードステーション