テスラ(TSLA)決算:一株利益は1.86ドルで市場予想を上回る

企業概要

テスラは、カリフォルニア州パロアルトに本社を置く垂直統合型再生可能エネルギー企業である。2003年に設立された。電気自動車の開発・製造を手掛け、電動モビリティ社会への移行を目指している。エネルギー発電のためのソーラーパネルやソーラールーフ、また、住宅や商業ビルおよび公共施設向けに電力貯蔵のためのバッテリーを販売する。高級セダンや中型セダン、クロスオーバーSUVなど、複数の車種を製造している。また、より低価格のセダンや小型SUV、ライトトラック、セミトレーラートラック、スポーツカーなどの販売を開始する計画である。2020年の世界自動車納入台数はおよそ50万台であった。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比の57%増の137.6億ドル(市場予想は139.1億ドル)

★1株当たり損益(調整後)・・・1.86ドル(市場予想は1.67ドル)

2021年7-9月期決算は売上高が前年同期比57%増の137億5700万ドル(約1兆5700億円)、純利益は4.9倍の16億1800万ドルだった。自動車大手が危機的な半導体不足に苦しむなか、ソフトウエア上の工夫と代替品の採用などによってしのぎ、売上高と純利益はそろって四半期ベースで過去最高を更新した。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

今回の決算は良好だった。粗利、営業利益ともに改善し、売上高が予想を上回ったのも、安価ながらModel YとModel 3をうまく売りさばいた結果だろう。決算発表日の株価は引け後1%程度下落したが、しばらく下値固めをした後、再度上値追いとなろう。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ユナイテッド航空(UAL)決算:一株損失は1.02ドルで市場予想を上回る

企業概要

ユナイテッド航空は、定期便有償旅客マイルで世界第3位の航空会社である。サンフランシスコ、シカゴ、ヒューストン、デンバー、ロサンゼルス、ニューヨーク/ニューアーク、ワシントンDCなどを拠点(ハブ)空港としている。競合大手に比べより海外旅行に焦点を当てハブ&スポーク型のネットワーク戦略をとっている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比213%増の77.5億ドル(市場予想は76.4億ドル)

★1株当たり損失(一部項目を除く)・・・1.02ドルの赤字(市場予想は1.61ドルの赤字

第4四半期(10月-12月期)ガイダンス

★売上高・・・2019年第4四半期比20-30%減少

7-9月期決算(第3四半期)決算では、売上高が予想を上回り、調整済みEPSは7四半期連続の赤字となったものの予想ほど悪化しなかった。損失が前年同期から縮小したものの、新型コロナウイルス感染が再燃したことで予約が鈍り、キャンセルも増加したため、計画していた黒字化は実現しなかった。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

決算を受け時間外で株価は2%程度上昇した。52.50ドル超えから投資タイミングを図りたいところだ。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

IBM(IBM)決算:一株利益は2.52ドルで市場予想を下回る

企業概要

IBMは、企業の情報技術(IT)において必要なあらゆる側面の一部となっている企業である。主にインフラストラクチャー・サービス(収益の37%)、ソフトウエア(29%)、ITサービス(23%)、ハードウェア(8%)を販売している。175ヶ国で事業を運営し、約35万人を雇用している。8万のビジネスパートナーを有し、5,200の顧客(フォーチュン500全体の95%を占める)にサービスを提供している。B2B企業であるが、対外的影響はかなり大きい。例えば、全クレジットカード取引の90%をグローバルに管理し、世界の全無線接続の50%を担当している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比0.3%増の176.2億ドル(市場予想は178.3億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.52ドル(市場予想は2.53ドル)

2021年7-9月期決算は売上高が前年同期比0.3%増の176億1800万ドル(約2兆円)だった。新型コロナウイルス禍で企業向けのコンサルティングやクラウド部門の売り上げが伸びた一方、システム部門の需要が減少した。11月3日に予定されているサービス部門の分社化に伴う受注減とコスト増がかさみ、純利益は33%減の11億3000万ドルにとどまった。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

相変わらず不振状態が続いている。当面底値模索の動きだろう。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

CSX(CSX)決算:一株利益は43セントで市場予想を上回る

企業概要

CSXは、米国東部で一級鉄道を運営している。2020年の収益は約110億ドルであった。21,000マイルを超える路線網で、石炭(連結売上高の13%)、化学品(22%)、インターモーダルコンテナ(16%)、自動車貨物(9%)、その他のバルク商品や工業商品といった多様な商品の輸送を行っている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比24%増の32.9億ドル(市場予想は30.6億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・43セント(市場予想は38セント)

7-9月期決算(第3四半期)では、1株利益、売上高とも予想を上回った。貨車あたりの平均単価が2,106ドルと予想を上回ったことが貢献した。決算発表後の時間外取引では、株価は2.6%程度上昇した。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

景気回復を背景とした配送需要の高まり期待を背景に、同社株は順調に上昇していたが、2021年3月初めころから下降トレンドにあった。ただし、夏場に反発した。9月に押したものの、10月から反発し、決算発表日引け後、遂に史上最高値を更新した。

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ラム・リサーチ(LRCX)決算:一株利益は8.36ドルで市場予想を上回る

企業概要

ラム・リサーチは、半導体製造装置メーカーである。3D NANDフラッシュ・ストレージや高精度DRAMなど最先端をゆくロジック/ファンドリーなどのチップメーカーにとって重要な工程であるエッチング(化学腐食)、デポジション(薄膜の堆積)、クリーン(ウエハー洗浄)分野に注力している。主力製品であるKiyo(エッチング)、Vector(プラズマ化学的気相成長成膜)、およびSabre(電解めっき成膜)などをすべての主要地域で販売している。サムスン電子や台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)を主要顧客に持つ。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比35%増の43億ドル(市場予想は43.3億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・8.36ドル(市場予想は8.15ドル)

第2四半期(10-12月期)ガイダンス

★売上高・・・41.5-46.5億ドル(市場予想は44億ドル)

7-9月期決算(第1四半期)では、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。また、第2四半期のガイダンスも公表しており、予想範囲内の見通しを示している。

【図表13】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表14】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

半導体製造装置大手。薄膜形成や表面処理用の装置群は世界の主要半導体メーカーから高い評価を得ており、特にエッチング装置は世界シェアNo.1。5G向け半導体の需要の高まりで製造装置への受注は堅調な伸びが期待される。ただし、同社は、DRAM等メモリー向け製造装置のウェイトが高く、市況が弱い中、不利な環境下にある。当面底値模索の動きとなろう。

【図表15】株価5年間チャート
出所:トレードステーション