減益ながら市場の期待を大幅に上回った3月決算銘柄は
7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算発表も先月の中旬に終わりとなりましたが、日本経済新聞の集計によると経済の再開が進んだことで自動車や鉄鋼、海運など幅広い業種で業績の回復がみられ、この第1四半期の純利益は前年同期比で2.8倍となり、四半期決算が義務付けられた2008年以降では第1四半期として3年ぶりに最高益を更新したとのことです。
こうしたなかでもこの第1四半期の営業利益が減益となった企業もありますが、そうした銘柄のなかには市場の期待を大きく上回ったものもみられます。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算企業のなかから第1四半期の営業利益が減益となりながらコンセンサス予想を10%以上上回った銘柄をピックアップしてみました。例えばスクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)では前年同期が巣ごもり需要で大幅増益となった反動でこの第1四半期の営業利益が前年同期比で30%近い減益となりましたが、コンセンサス予想を43%近く上回ったことで決算発表翌日に株価が大幅高となっています。