市場も政治もかなりの荒れ模様です。
昨年夏頃までは、世界の相場の下げを見ても、どちらかといえば対岸の火事といった感じで、(もちろん日本の株価等に影響はありましたが)日本経済にはそれほど強烈な危機感は漂っていなかったように思います。その後の実体経済への急速な広がりぶりは、まるでフリーフォールか何かのような勢いで、あっという間に世界で最も深刻な状況の国の一つとなってしまいました。 その間、残念ながら効果的な政策や国民が一丸となるようなリーダーシップが発揮される場面はなく、政府への信頼(支持率)も低下の一途となってしまいました。もちろん国民から圧倒的な支持を得ているオバマ大統領が登場したからといって、米国経済が劇的に変化したわけではないのですが。
さて新興国の一部では景気回復の兆しが見え始めているようですね。先進諸国の状況が好転してくるのはまだもう少し時間がかかりそうです。
こんなときにどこに投資をしたらよいか...悩んでいる方も多いかと思います。営業日毎日行っているオンラインセミナー「マネックス『チャット駆け込み寺』」
(http://lounge.monex.co.jp/column/money/2009/02/09.html)にもそうした相談が寄せられています。
兆しが見え始めた新興国に投資をしていく...というのも一つの方法だと思います。でも、まだまだ不安定な市場、できればリスクは少なく、少しでもリターンを、と考える方も多いですよね。こうした時期には債券に注目する方も増えてきているようです。
「個人向けマネックス債」の愛称で知られるマネックスグループの短期の社債ですが、今回初めて6ヶ月のものも同時販売しました。
円建て債・6ヶ月満期・年率1.10%(税引前)
先週金曜日に販売開始したばかりですが、なんと早くも売り切れになってしまいました。(ありがとうございます!)ちなみにお馴染みの3ヵ月満期・年率1.00%(税引前)はまだ販売中です。
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2009/news902b.htm
いずれも発行体であるマネックスグループ株式会社の信用リスクはありますが、同社が当面破綻するようなことはない、と考えるのであれば、同じ期間物の預貯金等に比べると好利率といえるでしょう。
実は今回もう一つマネックスグループ株式会社で初めて発行する債券を販売中です。こちらも円建ての社債で、期間は1年、年利率は7.00%(税引前)! なぜこの低金利の世の中で、円債なのに7.00%もの利率がつくの?等すでにお問合せをいただいているようです。
こちらは債券でありながら、日本株(日経平均株価)の値動きが大きく関わっている商品で、その名も「日経平均リンク債(特約付)」です。
前述の「できればリスクは少なく、少しでもリターンを」という目的の債券保有に比べると、もっと積極的にリスクをとりにいくタイプとなります。 今後(正確には販売終了時である3月11日から)1年間で、日経平均株価は3月11日の日経平均株価の終値の30%下の値(=ノックイン価格)と一度でも同値、もしくは下回わることがなければ満期償還時に100%額面金額が戻ってきます。
ノックインしてしまうと満期償還日の10営業日前の日経平均株価の終値に連動しますので、当初元本の100%未満~100%以上と償還金額が変わってきます。よって、元本割れが生じるおそれがあります。
ノックインしてもしなくても、利金は7%の固定で変わりません。
商品の詳細はこちら>>
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2009/news902a.htm
日経平均株価が今度どのように動いていくのか、という読みがこの債券のポイントです。
今日も日経平均株価は7400円を割る水準で引けています。バブル後最安値を更新していくかどうか、多くの人が注目しているところですね。ちなみに当初価格が8000円だとしてもノックイン価格は5600円。
どうなっていくのか、予想していくのは皆さまです。
上記のようなさまざまな数字を自分でインプットしてシミュレートする機能もHP内についています!
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2009/news902a_4.htm
株式、債券、投資信託など各商品を全く異なるものと考えて、食わず嫌いになってしまう方もいらっしゃいますが、それぞれに影響を与え合っていますし、上記のように深く関連している商品もあります。
まずはキチンと理解することが大切ではありますが、ぜひ食わず嫌いにはならないようにしていきたいですね。
廣澤 知子