ニュースメディア「The Block」によると、2021年8月、NFT(Non-Fungible Token)市場で最大のOpen Sea(※)での取引高が12.3億ドル(約1350億円)を突破したとのことです。
前月と比較して、既に4倍以上となっています。ETH(イーサリアム)高騰の要因もありますが、それ以上のパフォーマンスです。
(※)OpenSea(オープンシー)とは、ETHなどでデジタルアートを落札するオークションサイトです。
OpenSeaと言えば、日本では2021年3月にVRアーティストせきぐちあいみ氏の作品が約1,300万円相当で落札されたことがニュースにもなりました。
このOpenSeaの取引高が8月に初めて10億ドルを突破し、現在は12億ドルで推移している状況です。暗号資産を使った新たな経済圏が誕生し、その規模は驚くほどのスピードで拡大しています。この市場では、USDまたはETHが決済通貨となっており、多くがETHで取引されているようです。今後も市場拡大に期待したいところです。
では今回はETH/JPYチャート分析からご紹介していきたいと思います。
ETHはトリプルボトム、ネックラインが買い場か
日足チャートではトリプルボトム完成からしばらく時間が経過しています。大方、ボトムアウトと考えて良いでしょう。ネックラインを突破後、一度も割り込むことなく高値圏で推移していることは、相場の強さを示していると思います。
次の押し目は直近サポートラインになると考えています。押し目は浅く32万円台後半を予想します。MACDがデッドクロスをしており、少し右肩下がりになっているポイントはテクニカル的に懸念材料かもしれませんが、ローソク足実態は少しずつ右肩上がりです。
デッドクロスを始めて1週間が経過しようとするタイミングですから、トレンド反転失敗パターンになりつつあるように思えます。MACDは再び上昇方向にシフトすると考えます。
アセンディングトライアングル形成中
4時間足で詳細を見ていきましょう。
緑のラインでトレンドラインが引けそうでした。8月24日、25日あたりにこのトレンドライン付近まで押し目を作っているようですと、追加の買いとしてベストなタイミングとなりそうです。
ただし、MACDはすでに調整を終えた形状となっており、既に0.00ラインまで戻ってきています。この場合、これから高値を超えて再び上昇トレンドに回帰しやすいタイミングでもあります。ですので、その場合は見送り、持っているポジションをホールドするのが良いのではないでしょうか。
36万5000円を突破していく場合、次は40万円だと考えます。ただしドル建てですと、38万5000円付近がちょうど3500ドルの水準ですから、プライスの節目にもなります。38万円台も多少警戒したほうが良いでしょう。
BTCは上昇トレンドの勢い回復!
続いてBTC/JPY日足チャートです。
先週後半からBTC(ビットコイン)も上昇再開し始めました。7月の安値から騰落率においてETHに劣っていましたが、だいぶその差を埋めてきた格好です。
また、資産運用会社ブラックロックが米マイニング企業に4億ドル相当の投資を始めたり、マイクロストラテジーの筆頭株主に躍り出たりと、BTC企業への大型投資が目立ってきました。ビットコインETF上場を見据えた先回りの動きが始まってきているようにも思えます。これらがBTCの堅調さの証ではないでしょうか。
BTCについても押し目買いを狙って良いかと思います。4時間足で、今週の買いの目安も見ていきましょう。
525万円付近からの押し目買いがターゲット
BTCもサポートラインが引ける525万円付近からのエントリーでしょうか。シンプルですが、この付近からの追加の押し目買いが無難かもしれません。
もう1つの目安として、平行チャネルを引いてみました。こちらも同じく、週半ば以降、下限ライン付近まで押し目を形成する値動きがあれば、買い場となるでしょう。500万円〜付近と少し押し目は深いですが、この水準を第2の買い場としてイメージしておくと良さそうです。
日足の形状を見ている限り、次のターゲットは600万円付近となりそうです、BTCも史上最高値が再び意識され始める頃ではないでしょうか。
総じて、今週もブル相場目線です。買いトレード継続、持っているポジションもホールド継続をイメージして相場に望みたいと思います。