まだ東京は梅雨明け前ですが、すでに30度を超える暑さで真夏の気配です。突然雨が降るときの降り方は梅雨というより熱帯地方のスコールのようですね。
夏といえば、「夏相場」という言葉がありますが、ご存知でしょうか? 6~8月には夏のボーナスなどの資金があるため盛り上がりを見せることから言われる、と言いますが、実際のところはやはり相場次第で、その肝心の相場はなかなか盛り上がりを見せないときが多いように感じます。(まさに今年もそうですよね。)
そんな相場を梅雨空になぞらえて(今のように梅雨が明けるか明けないかくらいまでは)「梅雨空相場」と呼んだり、(時期がもっと夏の盛りであれば)「夏枯れ相場」と呼んだりします。

それにしても国内株式市場はぱっとしませんね。梅雨以上に梅雨らしいジメジメとした動きをしています。つい先日までは国内歴代3位、連続下落としては54年ぶりの12日株価連続下落記録という不名誉な記録を作ったばかりですし、記録を止めて反発かと思いきや小幅で一進一退です。

こういう相場ですと、「今何か行動をおこそう!」という気分にはなりにくいものですよね。ですが、相場というのは皆が動き出したときに、慌てて追いかけるとろくなことがありません。他の人が動かないときこそ、戦略を立てる良い機会でもあります。その上、見方を変えれば久々の日経平均株価の13,000円割れを見る局面です。

短期で結果を求めようとすると、何かと動きづらい相場かもしれませんが、長期投資を目指す個人投資家の方はそうそう悲観的にならなくてもよいのでは?とも思います。
とは言うものの、この相場、注意が必要でもあります。現在の相場は米国をはじめとする先進国の経済不安、原油などの資源高、それによるインフレ懸念などの影響です。
日本の市場は世界、特に米国市場の影響を受けます。日本の株価だけを見た戦略は痛手を負う可能性もあります。

個別株で見るのであれば、米国市場の影響の少ないもの、インフレに強いもの、などで相場に引っ張られて割安になっているものを探すのもよいでしょう。 逆に条件的にもこれから弱含むと思う銘柄は売りから入るという方法もあります。
敷居が高く感じる方もいらっしゃる信用取引ですが、キチンとリスクをコントロールさえすれば利回りアップに貢献してくれる商品でもあります。
初めての方のも嬉しい、信用取引手数料全額キャッシュバック・キャンペーン(最大10万円まで)も行っています。
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2008/news8063.htm
個別銘柄は難しいと感じるのであれば、上記のような銘柄に特化した投資をしている投資信託を探してみるのもよいでしょう。

ピンチはチャンスを、停滞は活況を生みます。相場をしっかり把握する良い機会と捉えてみてはいかがでしょうか?
廣澤 知子
マネックス証券 マーケティング部 マネジャー
シニア・フィナンシャル・アドバイザー

※リスク・手数料等に関しては、『 9 リスクおよび手数料等の説明』の 「信用取引に関する重要事項について」ご覧ください。