日立製作所の上昇余地は？

広木さん推奨の日立製作所の購入を検討しています。

この銘柄は、先日のマネクリでも紹介されたように、大胆な構造改革によってビジネスモデルを大きく変え総合電機のトップとして躍進が期待されます。しかし、株価については昨年１１月頃から大きな調整もなく上昇を続け、さすがに最近は上値が重いようにも思われます。

一方で、PERは11倍程度で決して高くはなくむしろ割安と思われます。成長が期待できとても魅力ある銘柄とは思いますが、今ここでの買いは高値づかみになるのではと躊躇してしまいます。アドバイスをよろしくお願いします。

ご自身で「PERは11倍程度で決して高くはなくむしろ割安と思われ、成長が期待できとても魅力ある銘柄」とお書きになられているではないですか。

僕も同じ見立てです。高値つかみというのは、天井で買ってしまうことですが、日立製作所（6501）の株価がここで天井を打つとは思えません。

一時的に引かされる（値下がりする）ことはあっても、後から振り返って「あの時買っておけば」という機会損失での後悔のほうが、よほど堪えます。

ポートフォリオにコモディティを組み込むため、原油のETFを買いました。

WTIは利益確定出来ましたが、ドバイベアのETN（2039）がかなり下がったので、買い増すチャンスか、更に下がるか思案しています。御助言お願いします。

原油はいったんいいところでしょう、短期的には。原油に投資するなら指標のWTIだけでよく、ドバイを買う意味はありません。

買うならWTIにするべきです。

中長期の保有目的でAppier Group（4180）を購入しましたが、含み損が20%を超えてきました。

今後の見通しをどのようにお考えですか。

Appier （4180）のAIマーケティングテクノロジーは非常に優れており、台湾資生堂とのコラボなどで実績を出し始めています。世界中の800以上の企業がブランド強化を目的にAppierを導入しています。

未来の消費はAIが主導するでしょう。長期目線で投資することが肝要です。

メルクの株はコロナの治療薬作っているとニュースになり購入していますが、どうなると考えていらっしゃいますか？

武田薬品も配当目的で購入していますがこれから上がりますでしょうか？

治験の結果は誰にも予想できません。

武田（4502）はリストラの効果がこれから出ることに期待したいです。

「長期運用で見た場合インカムゲインを継続して出し続けられる企業への投資が有効でキャピタルゲインは誤差の範囲である」という見解を見たことがあります。

そこで20年程度の運用期間で国内投資であればリース会社などを検討していますが広木さんの見解はいかがでしょうか？

「長期運用で見た場合インカムゲインを継続して出し続けられる企業への投資が有効でキャピタルゲインは誤差の範囲」というのは聞いたことがありません。

僕がよく言ったり書いたりしているのは、株のリターンは「ファンダメンタル・リターン（配当と純資産の成長）」と「バリュエーションの変化（例えばPBRの変化）」に分けられますが、「バリュエーションの変化」は長期で均せば、行ってこいになるものなので、「ファンダメンタル・リターン」が重要ということです。