新型コロナワクチンの職域接種も始まり、日本中急速に接種率が高まりそうです。そこで最近そこそこに話題なのが、ワクチン接種の努力義務について。それって努力なのか義務なのか?同調圧力は問題だとの論も強いし。そこでこの件について考えてみました。
厚労省ページには「今回の予防接種は感染症の緊急のまん延予防の観点から実施するものであり、国民の皆様にも接種にご協力をいただきたいという趣旨で、「接種を受けるよう努めなければならない」という、予防接種法第9条の規定が適用されています。この規定のことは、いわゆる「努力義務」と呼ばれていますが、義務とは異なります。接種は強制ではなく、最終的には、あくまでも、ご本人が納得した上で接種をご判断いただくことになります。」と書いてあります。結局何を云いたいのか良く分からない、良くも悪くも極めて日本的な文章だと思います。
私が思うに、これは義務教育のような概念でしょうか。義務教育とは、子が教育を受けることが義務のように聞こえますが、本来の主旨は、「国や親には子が教育を受けられる環境を用意する義務がある。それは、子が教育を受けることが、子にとっても、社会・国にとっても、とってもとっても重要だから」と云うことでしょう。ワクチン接種の努力義務も同様ではないでしょうか。これは自治体の首長が主観的に(時に感覚的に聞こえますが)あれこれ云うのとは違って、法律で規定された内容であり、義務教育と同じように、本人にも社会にも重要だと云う重い意味合いがあると思うのですが、その説明がもっとされてもいいと思います。
もちろん個人々々の考え方や、信念、事情や環境によって、接種できない、接種したくないと云うケースも当然あり得て、それはきちんと尊重されるべきだと思いますが、全体の枠組みはきちんと理解されるべきです。いずれにしろ早くこのコロナ状況が収まって、みんなが自由に楽しく行動出来るようになるといいと思います。