東京は、週末は過ごし易かったですが、今日からまた残暑のようです。気温差が大きく、体調を崩してしまう方もいらっしゃることでしょう。
日本の気候は穏やかな四季のはずでしたが、最近はまるで違いますよね。酷暑、豪雨、落雷・・・かなり激しいです。今年は梅雨もほとんどありませんでしたが、初夏とか初秋とかのニュアンスもなくなってきていて季節感はなくなりつつあるように思います。

さて、相場も相変わらず「穏やか」とは言い難い状況です。週末の日経新聞ではかなり紙面を割いて「サブプライム問題」を取り上げていました。新聞を読んでいない方、なんだか難しい言葉で分りにくいと感じている方に、言葉の説明を含めて現状起きている市場の問題について、今週水曜日にオンラインでお話しします。(「市場大変動の中、今投資家はどうすべきか?」無料)
https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/432
投資初心者の方向けですが、ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。
のっけから宣伝になってしまいましたが、個人投資家にとっては、相場は緩やかな上昇が一番居心地が良いのではないでしょうか。急激な上昇は、その瞬間は大きな喜びをもたらすかもしれませんが、往々にして大きな反動を伴いますので。大概、個人投資家はその大きな反動に巻き込まれ、動揺し、時として火傷することになります。

でもプロにとっては大きく動く相場こそが勝負どころなのです。
為替市場の経験から言いますと、相場が凪いでいて、びくとも動かないようなときはどのディーラーもかなり暇そうでした。なかには半分居眠りしている人も。でもそんなときにコツコツとそれまでの動きの研究をしたり、海外のディーラーと情報交換したり、きたる相場の変動に備えている人は・・・必ずしも勝っていないところが相場の怖いところですね。
いずれにせよ、相場が動かないことには儲けるチャンスはなく、その動きを求めて、1日中(為替は24時間止まりませんので、文字通り1日中です。)スクリーンをにらみ続けている人も少なくありませんでした。

相場師には天性の才能が必要なんだろうな、と思ったことが多々あります。理論や数学に強くなくても、瞬間的に己の野生的な方向感覚でポジションを張り、かなりの確率で勝利をすることで周囲に一目を置かれている人もいました。
欧米では、学歴はさほど高くない、たたき上げの職人的なディーラーが数多くいましたし、また金融工学を駆使する難解なデリバティブを構築した商品組成を行っているような人には欧米の超有名大学院出のエリートも多く、そうした人々が一緒になって、ディーリング・ルームは一種独特の喧騒に満ちていました。

そんな空気の中で切磋琢磨し、情報の洪水の中から自分に必要な情報を取り上げる、独自の情報網を築き上げるといった訓練をしているプロと、「簡単に儲かりそうだから・・・」と何となく始める個人投資家が同じ土俵に上がるのはとってもリスクが高いことは明らかです。

為替ディーラーは常に買ったり(ロング)、売ったり(ショート)と何かしらポジションを持っていると思われがちですが、ある名ディーラーが言っていました。

「相場を見ていても、何もしないことも大事。(ガマンをしておき、ここぞというところでポジションをはる。)」
プロでさえ、いえ、プロだからこそ、「何もしない」という選択も必要なのですね。焦って売ったり、買ったりするのは一番負け易いとのこと。この辺りは個人投資家も心しておきたいものです。