エルサルバドルがBTC(ビットコイン)を法定通貨に!?
中米エルサルバドルで、BTCが法定通貨入りする可能性が高まっています。米フロリダ州マイアミで開催された「ビットコイン2021(Bitcoin2021)」にて、エルサルバドルのブケレ大統領がBTCを法定通貨とする法案を国会に提出すると発表しました。
エルサルバドル政府は既にBlockstream(BTCのライトニングネットワークで最先端の技術を確立している企業)のCEOとも連携しているそうです。
エルサルバドルは国民の7割が銀行口座などを保有していないにも関わらず、主に出稼ぎから入ってくる国際送金がGDP比の2割を占めている国です。このような国々に自国通貨よりも信頼性が高いBTCや送金手数料が安価な暗号資産が導入されれば、インフレリスクも軽減できるのではないかと私は考えています。今後もこの法案の行方に注視していきたいところです。
BTCは底堅い展開
三角持ち合いは今週も継続か
まずは、日足分析から見ていきましょう。先週は中国政府によるBTCのマイニング(採掘)の規制強化や、米テスラのイーロン・マスクCEOによるBTC売却の可能性を示唆するツイートなど、ファンダメンタルズに振り回された1週間でした。
じわじわ上昇している局面も多く見られましたが、「ここぞ!」というところで、悪材料が市場に流れて下落を繰り返していました。しかし、400万円を挟んで価格を保つことができましたので、売り物の多くは出尽くしたと考えています。
下落すると断続的な買いも入ってきているようで、レバレッジトレーダーのショートポジションも440万円超えあたりに、かなり貯まってきているように感じます。この三角持ち合いを抜ければ、再び上昇トレンドに回帰するように思います。ボリンジャーバンドもスクイーズしてきたことから、次のトレンドに向けての本格的な準備期間に移行してきたようにも感じます。
では、これらの要因を踏まえて、4時間足にて今週のエントリータイミングを模索してみましょう。
あと1週間はレンジ相場のほうが良いか
4時間足で三角持ち合いを拡大してみました。かなりきれいな持ち合いになりつつあります。4時間足でもボリンジャーバンドがスクイーズしてきますと、条件がより揃ってくると思われます。(大きなトレンド発生には、長いレンジ相場が不可欠のため)
その場合、今週1週間は400-410万円のさらなる小幅レンジで推移すると良さそうです。エントリーは下限ラインか、少し割れたサポートラインが引ける水準(およそ370-380万円)あたりからでしょうか。
既にポジションをホールドされている方は、そのままポジションキープで良いと思われます。追加資金にて余力がある方は、この水準あたりから少し買い増しを検討しても良いかもしれません。
ETH(イーサリアム)はBTCより強い形状
上昇トレンドに回帰する可能性も?
ETH(イーサリアム)分析に移ります。
やはり想定していた通り、ETHの形状はBTCより強いです。完全なアセンディングトライアングルとなっています。レジスタンスラインの31万6000-7000円付近のレジスタンスラインを突破しますと、もしかしたら上昇トレンドにいち早く回帰する可能性もあるのではないかと考えています。
7月末に控えたETHのロンドンハードフォークへの期待も日に日に高まっていくでしょう。手数料モデル変更「EIP-1559」の実装も予定されており、送金コスト高騰問題に一旦の終止符を打つ可能性があるからです。マイナーの収益の一部にあたるベースフィーがバーン(焼却)されることによって、全体的なガス代の圧縮に繋がります。よって、さらなるDeFi(分散型金融)市場活況に期待することができますので、これもまた出来高の向上要因になるように思われます。
さて、4時間足に時間軸を落としてみましょう。
第1のターゲットは34万円付近か
4時間足です。レジスタンスラインを突破すれば、視界が良好となり、再び40万円をトライする格好になりそうです。目先、抵抗線を引けるとしたら、5月17日あたりにつけた安値あたりでしょうか。その場合は34万円付近になりそうです。
仮に今週中にレジスタンスラインを突破すると、この水準まで押し上げる可能性がありますので、注意して見ておきましょう。
MACDも0.00ラインで推移しつつも、プラス圏で推移しており、これもプラス要因です。レンジ相場でありながらもプラス圏で推移しているということは、レンジ相場でも上昇方向への圧力が強い証拠になります。
ポジションはキープで良いでしょう。BTCの投資戦略同様に資金に余裕がある方で追加エントリーを狙われる方は、この下限ラインか週末の安値付近に引けるサポートライン手前からのエントリーで良いかと思います。
前回 、前々回のコラムでお伝えした通り、ETHの比率を高めたポートフォリオに変わりはありません。時価総額の小さなアルトコインの投資戦略は見送りつつ、BTC、ETHの上昇に期待をしたいと思います。