Act On TVという番組で「定年“退職金”物語」という番組を放送中です。ストーリーは3部構成になっていて、7月から順番に放送しています。現在第2回のものが放送中です。(詳しくはこちらhttp://www.actontv.com/tv/contents/sevp/)
私は初回から出演しているのですが、先日最終回の撮影をしました。

時を同じくして、弊社のeラーニング<マネックス・キャンパス>レベル2の制作過程においても「老後」について取り上げる機会がありました。

さまざまな場面で「老後」の話に向き合うにつけ思うのは、多くの人の希望は「贅沢で刺激的な暮らし」ではなく、「平和で安泰した暮らし」であるだろうということです。それは現在いくつであるかに関わらず、共通した希望のように思います。

サラリーマンの場合、退職金がたっぷりと出て、公的年金に企業年金も上乗せされて・・・ということであれば、後者を望む限り現役時代に普通に生活していれば問題なかったはずです。
でも残念ながら、それは今既に年金を受給されている方々までのお話です。 現在の20〜30代が定年を迎えるときには、公的年金は65歳にならなければ受け取れず、(つまり60歳定年の場合、退職後5年間は全くの無収入になります!)しかもその金額は現在受給していらっしゃる方より相当少なくなると思われます。
企業年金も終身でたっぷりと用意をしてくれるような企業はほとんどなくなってきています。
つまり、ささやかな「平和で安泰した暮らし」すら望めなくなる可能性もあるということです。

ではどうすればよいのでしょうか。
その答えへの近道はただ一つです。できるだけ早いうちから、自分で自分の老後のことを考えて準備をする必要があるということです。
今ある自分の資産をキチンと把握し、将来受け取るであろうお金(相続であったり、保険料を払っていることを忘れている個人年金であったり)を確認し、公的年金はいくつからどのくらい受け取れるかを調べる、その上で「老後資金」をどうやって創り出すかを考える必要があります。
注意しなければならないのは、若い世代であれば「老後」の前に「結婚」や「出産・子育て」「住宅取得」などイベントが盛りだくさんです。ずっと先のお金を創り出すことより、手前のお金を手当てしなければならないのも事実です。 でも目先しか見ないでひた走り、定年を目前に控えて気がつくと手元にはお金がほとんどないまま、収入がなくなるという恐ろしいことも起こりえてしまうのです。

投資は時間を味方につけることで、大きな効果を上げることが期待できます。 「将来のためにお金を創る」必要があるのであれば、早くから資産運用を始めることが何よりも大切です。
目先のお金は大切ですから、有り金を全て資産運用につぎ込むことはかえってリスクとなってしまうこともあります。そのあたりのバランスは良く注意する必要はありますが、ぜひとも早いうちから将来の危機を認識した上で「備える」ことを意識するようにしたいですね。