【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,269.16  ▼473.66 (5/11)
NASDAQ: 13,389.43  ▼12.43 (5/11)

1.概況

米国市場は前日のハイテク株への売りが景気敏感株など幅広い銘柄に波及し続落となりました。170ドル安でスタートしたダウ平均は朝方に667ドル安まで下落した後やや持ち直しましたがその後も軟調に推移すると結局473ドル安の34,269ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も12ポイント安の13,389ポイントとなっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材を除く10業種が下げました。そのなかでもエネルギーが2%を超える下落となったほか、金融と資本財・サービス、公益事業、不動産も1%以上下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄はセールスフォース・ドットコム(CRM)とナイキ(NKE)を除く28銘柄が下げました、そのなかでもトラベラーズ(TRV)とホーム・デポ(HD)が3%余り下げたほか、アメリカン・エキスプレス(AXP)とシェブロン(CVX)、ゴールドマン・サックス(GS)、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)も2%を超える下落となっています。

ダウ平均構成銘柄以外では、電気自動車のテスラ(TSLA)が上海工場を拡張するための土地購入計画を中止したと伝わったことで2%近く下げました。フィンテックのアファーム・ホールディングス(AFRM)も決算で最終損益の赤字額が市場予想を上回ったことで3%近く下落しています。一方で鉄鋼のUSスチール(X)が投資判断の引き上げを受けて5%近く上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%高い1.62%となりました。ドル円は108円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

昨日の米国市場でダウ平均が大幅安となったものの、昨日の日経平均が先行する格好で大きく下げていることから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか本日は取引時間中の13時25分にトヨタ(7203)が決算を発表する予定で注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)