いよいよ21日に書籍発売です!
何の書籍かといいますと、「これからの資産形成を考える会」の第2弾書籍です。
「これからの資産形成を考える会」はトヨタファイナンシャルサービス、講談社、マネックス証券、マネックス・ユニバーシティなどが参加しており、個人投資家のために2005年12月に1冊目の書籍『「長期」「分散」「最適」で考える世界一シンプルな投資法』(講談社刊)を出版、ウェブサイト「お金の泉」(http://www.money-izumi.jp/)を運営しています。
余談ではありますが、1冊目の書籍発表の場はマネックス・ユニバーシティとしても、初めて公の場に出た記念すべきイベントでした。
さて、今度の書籍は10年後の日本はどうなるか、というシミュレーションを小説仕立てで展開していて、「近未来マネー小説」といったジャンルになります。タイトルは『幸せになる投資戦略を探せ 〜僕たちの10年後物語〜』(講談社刊)。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062820382?ie=UTF8&tag=monexuncojp-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062820382
これが、面白いのです!(手前味噌ではありますが・・・)
執筆担当者の今にも死んでしまいそうな「産みの苦しみ」も、見事に報われたな、と思いました。
投資のお勉強という枠を超えて、ごく普通の小説としても、とっても気軽に楽しく読めてしまうのです。私はゲラ段階で、皆様より先に中身を読む機会があったのですが、一気に読んでしまいました。
私自身は「投資教育」を仕事にしていながら、「お勉強」となるとこれがなかなか・・・(だからこそ楽しく学べる場を提供したいと強く思っているのです!)
休みの日には自分で自分を律しないとなかなか「勉強」には取り組めない性質なのですが、この本は「義務感」とは無縁でさらさら〜と読めてしまったのです。これでマネーの知識も身につくのであれば、まさに一石二鳥!というところ。
10年後の日本がどうなるのか・・・未来は誰にもわかりません。過去に世界各地で起こったさまざまな出来事から、想像するのみです。その想像をはるかに超えた事態も起こりうるのですが、少なくとも確実に言えることは世の中の動きが一方向に永遠に続くことはないということです。
古代エジプトの繁栄も、ローマ帝国の栄華も、「世界の工場」と呼ばれたイギリスも、その地位は永続できませんでした。歴史上の繁栄のスパンは少しずつ短くなってきているように感じます。覇権国アメリカも、いつまでその地位にいるかはわかりません。すでにBRICsの台頭は先進国にとっては脅威です。が、その中にはほんの10年前には経済危機に見舞われていた国があることも事実です。
国の繁栄や経済、すべて循環しています。それに伴い、強い国や地域、強い通貨、強みを発揮する業種も変わり、つまり魅力的な投資先も刻々と変化します。上手く波に乗れれば、大きな利益となるかもしれませんが、逆の流れにとらわれてしまえば大損失になりかねません。経済的な損失のせいで自分自身の夢や目標も泡と化してしまうこともありえるのです。
なるべくニュートラルなポジション=偏り過ぎない位置にいること、偏り過ぎないポートフォリオを組むことが変化の大きい世の中では、安定的にプラスになると考えられます。
どうなるかわからない10年後ではありますが、自分はいつ何をしたいのかをプランニングする、世の中のブレに左右されない位置を確保する、といった未来に向けての準備が必要だと、この書籍を読むとあらためて認識させられると思います。