世の中、検定流行りです。ビジネスに役立つもののほか、マニアもの、ご当地もの、その道の通ぶりを確認する手段としてなのか、日本人は自らの位置を確認するのが好きなのか、ゲーム好きの延長なのか(実際「検定」と名のつくゲームソフトは大人気ですね。)ありとあらゆる検定が誕生しています。
投資に関するものもいくつか誕生しています。
月刊誌『日経マネー』が過去2回オンラインで行なった「投資力検定」は3万人以上の人が参加する盛況ぶりでした。そこで、その実績のある『日経マネー』とマネックス・ユニバーシティが手を組んで、より広く一般化したマネー力全般を測るため、新たに「マネー検定」と名を改め、きたる3月31日(土)にオンラインではなく、イベントという形で実施する運びとなりました。
まだ少し申込は受け付け可能ですので、ご興味のある方はこちら>>
http://www.moneykentei.jp/index.html
今回の「マネー検定」を行うにあたり、どういった内容のものにしていくか、ということで何度も話し合いがもたれました。
まず、株式投資だけに偏らない内容にしよう、ということ。
日本では「投資」と言えば株式投資とイメージされる方が多いようです。そのうえ、株式「投資」ではなく「投機」に走ることをあおるような書物も巷にあふれています。
日本では学校教育で「投資」を学ぶ機会がほとんどないので、仕方がないのですが、投資とはリスクが高い、不労所得であるといったイメージを持つ方も少なくありません。
株式投資だけに絞って投資をすることでかえってリスクを高めてしまうことにもあること、投資先として、さまざまな金融商品があること、それらを知ることでより個人投資家の味方となる「やさしい投資」も可能になること、そもそもの投資を始める前に自分の身の回りの「お金」についての知識をしっかりともつことが大切なこと、などを満遍なく問う内容にしようということになりました。
具体的には以下のような分野にまたがる問題を合計で50問出題します。
1 生きていくために不可欠なおカネの基礎知識
2 経済を読む知識
3 正しい金融商品を選ぶ知識
4 株式投資の知識
5 企業分析の知識
セミナーに出席したり、書籍を読むこと、もこうしたことを学び理解する大切な手段だと思います。また、当社マネックス・ユニバーシティが開発しているeラーニング<マネックス・キャンパス>http://www.monexuniv.co.jp/e_learning.html
も体系的に基礎から投資の知識が得られるような作りになっています。
ただ、セミナーや書籍は自分が知らないと思っている部分の欲求を満たしてくれるものを選びますし、<マネックス・キャンパス>は基礎から学ぼうと思っている人のみが申し込みます。
でも実は、すでに投資の経験があり、その経験で養われた勘と知識に自信を持っている方も大切な基本を知らないでいることも多いのです。そうした自分の「マネー力」のまじめな力試しになるのが今回の「マネー検定」だと思います。客観的にレベル別の認定証を受けることで、自身の「マネー力」を測れるのです。
今まで気がつかなかった、自分の知識の足りない分野がはっきりしたり、今まで自己流で行っていたことがすごくリスクの高いことだったり、と知ることで何を学べば安心して生活、投資していけるのかがわかるようにもなるでしょう。
学ぶということは、まず自分を知ることでもありますよね。
何事も常に初心を忘れずに学ぶ姿勢をもちたいものです。