最近外国為替相場の急激な動きが目に付きますね。
株式相場はもちろん原油価格も、相場というものは時として投資家がついていけないほどの急激な動きをするものです。

相場を作っているのは最終的には人間なので、どの相場にしても人間の心理的な動きが反映しているともいえます。
「皆が買ってる」→「もっと上がるだろう」→「よし、買おう!」
「なんだか下がってる」→「もっと売られるだろう」→「今のうちに売ろう!」といった具合です。

こうした心の動きが一斉に起こると急激に相場を動かすことになり、相場が動けば、機関投資家などによる資金量の大きな損切りなどが出始め、よりいっそう相場の動きを加速させることになります。

株価にしても外国為替にしても、経済の多くのファクターから計算される適正価格、理論価格などありますが、実際の相場がその通りにならない大きな理由がこうしたところにあります。

さて、話は外国為替相場に戻りますが、最近注目されているのは大幅な円高(米)ドル安です。
米ドル建て資産を既に保有している場合、円換算した資産の目減りを気にしている方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、FPとしては、できれば慌てて米ドル建て資産を売却しよう、と考えないでいただければと思っています。
外貨建ての資産価値が下がると、あまり実感することはないのですが、世界的に見るとその分だけ、円建ての資産価値は上がっているのです。つまり為替レートがどのように動こうと、トータルの資産価値は暴落も暴騰もしないで安定してくるのです。
分散投資の効果というのはまさにこういうところにあるのです。

もう一つ理由があります。
基軸通貨であるドルに対する円レートはゼロになることはありません。つまり外貨建てで保有している資産の資産価値が為替レートのせいで紙切れになってしまうことはありえません。
(もちろん株式や債券など個々の商品の価値は別ですが・・・・)

歴史を振り返ってみても1995年に1ドル80円を割り込んだ時以外は、それ以上に円高になったことはないのです。
また、30年以上前の固定相場制の頃の1ドル360円を越える円安を現在予想する方もいないでしょう。

ドル円のレートはいくらが適正か、と考えるのは難しいですが、少なくともある一定の範囲の動きであることは想定できますし、その中で円高気味なのか円安気味なのか、という判断は個々人で行えます。

外貨建て資産を個人の資産配分の中に組み入れることは大きな意味があると思います。
だからこそ、こうした円高というタイミングは、外貨建て資産を買い増す良いチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。