相場は常に動いています。株式市場然り、為替市場然り。
人間は欲の深い生き物ですから、相場の良いときには「もっと投資しておけば良かった」「もっと早く始めれば良かった」と思い、相場が悪いときには「しなければ良かった」
「早く利食っておけば良かった」と思うものです。

投資をすれば、必ずこうした市場の動きの影響を受けるものですが、なるべく「ブレない」運用をするために、値動きの異なる商品に分散投資する「アセット・アロケーション」を行うことが効果的であることは皆様には既におなじみですよね。

投資の勉強もしている、知識もある、でもなかなか運用をスタートできないという方もいらっしゃると思います。勉強しているからこそ、つい市場の動きを横目で見てしまい「今買うと高すぎないか」「もっと安くなるのではないか」と先読みをしてしまい、いつまでも買えないパターンではないでしょうか。 ブレない運用をするために買うはずなのに、結局タイミングを見計らう「投機」と同じスタンスで運用を始めようとしてしまっているのですね。

運用を始めるのは早ければ、早いほど、効果があります。投資の効果はいつ買ったかというタイミングではなく、どういう配分で保有したかに因るところがずっと大きいのです。
とは言っても、まとまった資金を一度に投資すれば「いつ買ったか」によって泣いたり笑ったりと差が出てしまうことも事実です。
なかなか運用を始められない方は、購入時期の分散も兼ねて、「記念日積み立て」で始めてみてはいかがでしょうか?

誕生日を迎えた、新社会人になった、お子さんが小学校に入学した、(すでに2ヶ月ほど経っていますが・・・)、お子さんやお孫さんが誕生した、などなど。人生の節目節目の記念日に積み立てを開始するのです。
例えばお子さんが生まれたときから始めた積み立てが、小学校や中学校に入学するときの入学金になったり、成人式のお祝いになったりと月々の金額はわずかなものでも長い時間をかけてまとまった資金となることも期待できます。(長期投資の効果ですね!)

積み立て投資には他にも利点があります。
日々の忙しさ、慌しさの中で、つい運用から遠ざかってしまうことはあるものです。そんなとき後になって「買いそびれた!」などということなく自動的に確実に積み立ててくれるのは忙しい人には大きな味方です。

もう一つ、運用には興味はあるけれど、お金のマネジメントはちょっと・・・という方もいらっしゃいます。月々、年間の収支についてキチンと把握している方は残念ながら少数派。入ってきたお金をなんとなく使いきる、残っていたら貯蓄、というドンブリ派が大多数です。まとまったお金があれば前向きに運用に取りかかろうとするのですが、まとまったお金がないときは「運用するお金がない!」となってしまいがちです。
運用はまとまったお金でなくてもできるものです。まずは
収入―支出=残れば貯蓄・・・ ではなく
収入―貯蓄分(積み立て分)=支出
というふうに確実に少額ずつでも積み立てに回すことで、ドンブリ派の方にも確実に運用を始めることは可能なのです。

なかなか運用がスタートできず、きっかけが欲しい方はぜひ「記念日積み立て」を行ってみてはいかがでしょうか。