オラクル(ORCL)決算:一株利益は1.16ドルで市場予想を上回る
企業概要
オラクルは、データベース・テクノロジーやエンタープライズ・リソーシズ・プランニング(ERP)ソフトウエアを世界中の企業に提供している。1977年に設立され、SQLベースの最初の市販リレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)を開発したリレーショナル・データベース分野の先駆的企業である。13万6千人の従業員に支えられ、世界175ヶ国に43万の顧客を有する。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(12-2月期)実績
★売上高(調整後)・・・前年同期比2.9%増の100.9億ドル(市場予想は100.7億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・1.16ドル(市場予想は1.11ドル)
第4四半期(3-5月期)ガイダンス
★売上高・・・106.5億ドル(市場予想は108.4億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・1.28-1.32ドル(為替の影響を除くと1.20-1.24ドル)(市場予想は1.28ドル)
ビジネスソフトウエアとクラウドサービスの需要回復を受け、売上高が前年同期比3%増加した。ただ、クラウド部門の売上高が市場予想に届かなかった。12-2月期の売上高は101億ドル(約1兆950億円)。1株利益は一部項目を除いたベースで1.16ドル、市場予想平均は1.11ドルだった。
第4四半期については、為替変動の影響を除いた売上高が1-3%増加するとの見通しを示した。伸び率予想の中間値で算出した売上高は106億5000万ドル。
今後の株価見通し
今週最高値を更新していた株価は決算発表後の時間外取引で一時約3%下落した。200億ドル分の自社株買戻しと、四半期配当を33%引き上げて32セントにすると発表しており、更なる上値追いが期待できそうだ。
バンブル(BMBL)決算:第1四半期売上高予想は前四半期と比較してほぼ横ばい予想
企業概要
バンブルは、オンライン・デート・サービスの提供に携わっている。BumbleとBadooの2つのアプリを運営しており、これらのアプリでは、ユーザーが月次で入会し、新しい相手を見つけ、互いにつながることができる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比31.1%増の1.656億ドル(前年同期は1.263億ドル)
★純損失…2610万ドル
★調整済みEBITDA・・・4410万ドル(前年同期は2190万ドル)
第1四半期(1-3月期)ガイダンス
★売上高・・・1.63-1.65億ドル
★調整済みEBITDA・・・4100万ドル-4200万ドル
2021年度通期ガイダンス
★売上高・・・7.16-7.26億ドル
★調整済みEBITDA・・・1.73-1.78億ドル
2020年10-12月期決算で売上高が市場予想を上回った。2021年1-3月期の売上高見通しも市場予想を上回り、買いが優勢となった。決算発表日引け後の時間外取引で5.4%上昇。
今後の株価見通し
同社のアプリは、ミレニアム世やZ世代の若者の定番アプリになり、今後ワクチン普及にともなう経済正常化を考えると期待できる銘柄だろう。
モンゴDB(MDB)決算:1株当たり損失は33セントの赤字で市場予想を上回る
企業概要
モンゴDBは、汎用データベース・プラットフォームを展開する米国を拠点とするIT企業である。クラウド、オンプレミス、あるいはハイブリッド環境で、さまざまな目的のために、アプリケーションをさらに大規模に実行するためのデータベース・プラットフォームを提供している。プラットフォームを活用することで、従来のデータベースの強みを維持しながら、パフォーマンス、スケーラビリティ、柔軟性、および信頼性の改善といった顧客企業の要求を満たすことが可能になる。データベース製品には、MongoDB Enterprise Server、MongoDB Atlas、Community Server、MongoDB Stitchなどがある。また、コンサルティングやトレーニングなど、専門的なサービスを顧客に提供している。米国市場が全社売上高の大半を占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(11月-1月期)実績
★売上高・・・前年同期比38%増の1.71億ドル(市場予想は1.57億ドル)
★調整済みEPS・・・33セントの赤字(市場予想は39セントの赤字)
第1四半期(2月-4月期)ガイダンス
★売上高・・・1.67-1.70億ドル(市場予想は1.67億ドル)
★調整済みEPS・・・36-39セントの赤字(市場予想は26セントの赤字)
2022年度通期ガイダンス
★売上高・・・7.45-7.65億ドル(市場予想は7.35億ドル)
★調整済みEPS・・・1.39-1.55ドルの赤字(市場予想は1.00ドルの赤字))
決算総括
3月9日夕に発表した2020年11月-2021年1月期決算は市場予想を上回る増収となった。ただ、1株当たりの損益予想は赤字幅が市場予想より大きくなる見込みで、買い一巡後は伸び悩んでいる。
2020年11月-2021年1月期の売上高は前年同期比38%増の1億7099万ドルと、市場予想(1億5700万ドル)以上に伸びた。特別項目を除く1株損益は0.33ドルの赤字と、赤字幅は市場予想(0.39ドルの赤字)より小さかった。
今後の株価見通し
決算発表日は通常取引を前日比8.7%高の311.92ドルで終えた後、一時は終値を約5%上回る327ドルちょうど付近まで買われた。高PERだけの理由で、売り尽くされたことが背景だ。400ドルレベルまで一気に上昇するのではないか。