英ポンド/米ドル (1.20100〜1.33000) 6月25日〜7月1日まで
アナリシス:
皆さま、こんにちは! 世界の新型コロナウイルス感染者数は遂に930万人超えとなっています。2020年もすでに半分が終わろうとしていますが、この半年間で世界は一変してしまったように感じます。
2月中頃から3月にかけて、欧州でコロナウイルスの蔓延が始まり、イギリスでもかなり多くの感染者数、死者数が出ました。イングランドで現在、新型コロナウイルスに感染している人は約1,700人に1人となり、1ヶ月前の約400人に1人からは大幅に減少しています。
また1日当たりの死者数は、過去1週間の平均で130人。ピーク時だった4月14日の943人はもとより、封鎖緩和計画を発表した5月11日の476人から4分の1強の数字まで減ってきています。
ジョンソン英首相は6月23日、イングランドで7月4日から新型コロナウイルス対策の封鎖措置を大幅に緩和すると発表しました。それにより、パブやレストラン、映画館、ホテル、理容・美容院などの営業が再開されるほか、2世帯までなら人数の制限なく屋内外で集まれるようになります。併せて、社会的距離も2メートルから1メートルに短縮され、3月23日の封鎖措置導入以降で最大規模の緩和となる模様です。
飲食店は7月4日から、テーブル席に限って店内サービスを再開できます。ただ、社会的距離の確保に向け、従業員数や顧客数の定員が制限されるほか、顧客の連絡先を記録することが求められるようです。理容・美容院はフェイスシールドの着用などを条件に営業を再開できます。映画館や美術館、テーマパーク、図書館などの公共施設、宿泊施設やキャンプ場も再開されます。宗教施設での礼拝サービスも可能となり、参列者30人以下なら結婚式も執り行え、公園の遊具や屋外ジムの使用も可能となります。
しかし、EUでは7月以降もアメリカ・ロシアへの入国を制限し続けるとの発表もあり、第2波の懸念は各国とも払拭できないようです。現に足元の数字を見ると、東京でも6月24日は新規感染者が55人、米国ではカリフォルニア州の新規感染者数が過去最多を記録しており、入院患者数も急増しています。
ただ、ここに来て再度ロックダウンを先進国が行うかどうかは疑問です。日本でも再自粛への流れにはならないように感じています。というのも、今更再度自粛をしたところで、一時の気休めにしかなりません。その後、自粛解除になれば相当数の感染者が再び出るのを避けられないからです。
今後大事なのは感染者が増えたとしても、医療崩壊を招かず、死者数が増えない状態を維持することに重点を置くことだという風潮を世の中が受け入れ始めているように思います。経済を回しながら、感染者数の急増を食い止めることが現状の最善策と言えそうです。
そんな状況のなか、現在の為替相場は小康状態。英ポンド/米ドルに関しては、若干材料難とも言えます。FRB(米連邦公開市場委員会)による2022年末までのゼロ金利政策の発言から米ドル売りになったものの、その後、新型コロナウイルス第2波に対する懸念でリスクオフの米ドル買いとなり、レンジ状態です。当面は週足ベースでトレンドレス相場になると想定します。
向こう1週間の重要指標です。
6月25日(木)
20:30 EUR・ECB理事会議事要旨
21:30 米・GDP確定値
6月26日(金)
21:30 米・個人消費支出
6月29日(月)
18:00 EUR・経済信頼感
18:30 英・ベイリーBOE総裁発言
6月30日(火)
8:30 日・失業率
15:00 英・GDP改定値
25:30 米・パウエルFRB議長発言
7月 1日(水)
8:50 日・日銀短観
21:15 米・ADP雇用統計
23:00 米・ISM製造業景況指数
27:00 米・FOMC議事要旨
それでは、月足チャートです。
トレンドレス下段。方向感が分かりにくい状況です。
続いて、週足チャートです。
トレンドレス中段。一旦ミドルラインを上抜けましたが、+1σで抑えられて、下落してきている場面。
日足チャートです。
トレンドレス中段。方向感なし。
次に4時間足です。
トレンドレス中段。上下どちらにも行ける状態です。
上記の分析からエントリーポイントとして、
予想レンジ:1.20100〜1.33000
メインストラテジー:
買いをするなら
・1.2330〜60の日足・4時間足トレンドレス下段から逆張りエントリー。
・1.2050〜80の日足トレンドレス下段から逆張りエントリー。
売りをするなら
・1.2340を下に割ったら4時間足で短期的なダウントレンド開始と想定して短期足を使って戻り目でエントリー。
・1.2520〜60の4時間足トレンドレス上段からの逆張りエントリー。
・1.2730〜60の日足トレンドレス上段からの逆張りエントリー。