先月下旬からスタートした3月期決算銘柄の中間決算もいよいよ終盤に差し掛かってきましたが、先週末10日が決算発表後半のピークで560社を超える上場企業が決算を発表しています。そこで10日の決算発表をTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に早速集計してみると、折り返し地点の中間決算ということもあって業績予想の上方修正に踏み切る企業が引き続き多くみられました。

例えば大成建設(1801)や長谷工コーポレーション(1808)、戸田建設(1860)などの建設会社が通期の営業利益の見通しを上方修正しています。しかし、株価の反応は対照的で上方修正した見通しがコンセンサス予想に届かなかった大成建設と戸田建設の株価は決算発表を受けて大きく下げたのに対し、コンセンサス予想を上回る上方修正を行った長谷工コーポレーションの株価は堅調でした。そのほか三井金属鉱業(5706)やダイフク(6383)なども業績予想を上方修正しています。