このレポートのまとめ

1.エーティー・アンド・ティーは4月22日(水)寄付き前に決算発表
2.シーエスエックスは4月22日(水)引け後に決算発表
3.インテルは4月23日(木)引け後に決算発表

■エーティー・アンド・ティー(T)

 

エーティー・アンド・ティー(ティッカーシンボル:T)の第4四半期決算は一株利益(EPS)が予想を上回りましたが売上高は逆に予想を下回りました。

営業キャッシュフローは119億ドルで、前年同期は121億ドル。フリー・キャッシュフローは82億ドルで、前年同期は79億ドルでした。

部門別売上高(前年同期/EBITDAマージン):
モビリティ 187億ドル(186億ドル/40.3%)
エンターティメント 112億ドル(120億ドル/18.2%)
ビジネス・ワイヤーライン 66億ドル(67億ドル/38.4%)
ワーナーメディア 89億ドル(92億ドル/28.9%)

エーティー・アンド・ティーは2019年を通じて純負債対EBITDA比率を2.5倍まで下げてきました。現在の純負債額は1,510億ドルです。また通年ベースで290億ドルのフリー・キャッシュフローを達成しました。これは計画の260億ドルを上回りました。資産売却は180億ドルでした。当初計画は60~80億ドルでした。

2020年の一株利益(EPS)は予想3.61ドルに対しこれまでのガイダンス3.60~3.70ドルが堅持されました。売上高は予想1,820.4億ドルに対しこれまでのガイダンス1,840~1,860億ドルが堅持されています。

同社は4月7日に新型コロナウイルスに関する経営状況の報告を行いました。まずガイダンスそのものは変更されませんでした。

手元現金は十分であり、バランスシートは強固だというコメントがありました。また良いレートで55億ドルのターム・ローンを12の銀行からアレンジしました。このターム・ローンはペナルティをこうむることなく繰り上げ返済が可能です。

サブスクリプション・ビジネスは強いです。ネットワークへの投資、配当、債務の圧縮などは問題なく行えると言うコメントがありました。

現在、150億ドルのリボルバーを温存しており、2020年度中に使用する必要はありません。

エーティー・アンド・ティー(T)日足チャート
出所:トレードステーション

■シーエスエックス(CSX)

 

シーエスエックス(ティッカーシンボル:CSX)は4月22日(水)引け後に決算発表します。

同社の第4四半期決算は一株利益(EPS)が予想を上回ったものの売上高は予想に未達でした。

オペレーティング・レシオは60.0%でした。前年同期は60.3%でした。

部門別の売上高変化率:
化学 -4%
農産物 +2%
自動車 -10%
鉱物 +6%
林業 -1%
肥料 -2%
金属 -6%
石炭 -22%
複合輸送 -9%
その他 -22%

運航速度は時速21.3マイルでした。前年同期は時速19.0マイルでした。ターミナルでの待機時間は8.4時間でした。前年同期は9.2時間でした。1貨車当り1日平均マイル数は138マイルでした。前年同期は130マイルでした。

同社は3月26日に新型コロナウイルスに関してコメントしており、サプライチェーンに悪影響が出る可能性があるとしています。

シーエスエックス(CSX)日足チャート
出所:トレードステーション

■インテル(INTC)

 

インテル(ティッカーシンボル:INTC)は4月23日(木)引け後に決算発表します。

同社の第4四半期決算は良かったです。その内容を詳述すると、ノンGAAPグロスマージンは60.1%でした。前年同期は61.7%でした。

部門別売上高:

データセンター 72億ドル +19%
IOT 9.2億ドル +13%
自動運転車 2.4億ドル +31%
NAND 12億ドル +10%
プログラマブル 5.1億ドル -17%
PC/コンシュマー 100億ドル +2%


第1四半期の一株利益(EPS)は予想1.03ドルに対し新ガイダンス1.30ドル、売上高予想171.9億ドルに対し新ガイダンス190億ドルが提示されました。

2020年の一株利益(EPS)予想4.65ドルに対し新ガイダンス5.00ドルが、売上高予想721.5億ドルに対し新ガイダンス735億ドルが提示されました。売上高は上半期にフロント・ローデッドされると見込んでいます。

インテルは3月24日に新型コロナウイルスに関するアップデートを行い当面自社株の買戻しプログラムを中止すると発表しました。その場合でも配当は維持するとコメントがありました。

インテル(INTC)日足チャート
出所:トレードステーション