【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 23,390.77  ▼328.60 (4/13)
NASDAQ: 8,192.43  △38.85 (4/13)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。前週に大きく上げた反動や本格化する決算発表への警戒感からダウ平均とS&P500株価指数は3日ぶりに反落となりましたが、大手ハイテク株の上昇を受けてナスダック総合価指数は3日続伸となりました。20ドル安でスタートしたダウ平均は下げ幅を大きく広げると昼前に624ドル安まで下落しましたが、引けにかけて下げ幅を縮めると結局328ドル安の23,390ドルで取引を終えています。また、S&P500株価指数も28ポイント安の2,761ポイントとなりました。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合価指数は38ポイント高の8,192ポイントとなっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち8業種が下げ、不動産が4%を超える下落となったほか、金融と公益事業も3%以上下げています。一方で一般消費財・サービスと情報技術、コミュニケーション・サービスが上げ、一般消費財・サービスは1%余り上昇しています。

4.個別銘柄動向

外出自粛でのネット通販の需要急増に対応し新たに7万5000人を採用すると発表したアマゾン・ドット・コム(AMZN)が6%を超える上昇となりました。また、目標株価の引き上げを受けて動画配信のネットフリックス(NFLX)も買われ7%高となりました。さらに半導体株が高くアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が5%以上上げたほか、インテル(INTC)とエヌビディア(NVDA)も3%近く上げています。

一方で投資判断の引き下げを受けてキャタピラー(CAT)が9%近く下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。フォード・モーター(F)も1-3月期の売上高が前年同期比16%減になったようだと発表したことで4%近く下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.05%高い0.77%となりました。ドル円は107円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は昨日に日経平均が450円以上下げたあとということもあってやや買い優勢でのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような展開となるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)