2月米ドル/円の最大の特徴は値幅「狭小化」の変化

米ドル/円の2月の値幅は4.7円に拡大し、昨年8月(4.8円)以来、半年ぶりの大幅となった。1月まで月間値幅3円未満が5ヶ月も続いたが、米ドル/円も久しぶりの大相場となったわけだ。

ところで、これまでも書いてきたように(2月12日付け「長期小動き終了後は大相場」、2月27日付け「続・長期小動き終了後は大相場」参照)、長く続いた小動きが終わった後は、値幅が4~5円以上といった大幅になる「大相場」が続く傾向がある。

そもそも、2月の米ドル/円の最大の特徴は、値幅狭小化の終わりとも見られなくない。特に今年に入り、米ドル/円は「上がっても前回高値を超えられず、下がっても前回安値を割れず」といった値幅の狭小化が一段と際立ったようになっていた。ところが、先々週は、「前回高値を超えて一段高」、そして先週は年初来安値更新となった(図表参照)。

【図表】米ドル/円の日足チャートの推移(2019年12月~)
出所:マネックストレーダーFX

米ドル/円は昨年まで3年連続で年間値幅が10円程度にとどまるなど、記録的なボラティリティの低下、「低ボラ」となっていたが、いよいよそれが変わり始めた可能性は注目されるのではないか。