3円未満は1月で5ヶ月連続=2010年以降の最長は7ヶ月

米ドル/円の小動きが長引いている。月間値幅は昨年9月から今年1月まで5ヶ月連続で3円未満にとどまった。

ちなみに、2010年以降で調べたところ、月間値幅3円未満の連続記録の最長は7ヶ月(2014年2~8月)。2012年7~10月と月間値幅3円未満が4ヶ月続いたことがあったが、今回は先月までにその記録を上回り、2010年以降では2番目に長い小動き記録となっているわけだ。

ちなみに、上述の2014年8月で月間値幅3円未満の連続記録が終わると、その後は一転して月間値幅5円以上の大相場が4ヶ月続いた。いわゆる「黒田緩和第2弾」をきっかけとしたアベノミクス円安のクライマックスだった。

また、2012年10月でやはり小動きが一段落すると、その後は3円台の値幅をはさんで、2ヶ月連続5円以上の大相場となった。それこそ、アベノミクス円安のスタートだった。

以上のように見ると、長期化した小動きが終了した後は、蓄積されたエネルギー放出の影響か、一転して大相場が続きやすい可能性はある。これまでの長期的小動き記録更新とならないなら、遅くとも3月までには小動きは終わり、一転して大相場が続く可能性があるといった見通しになる。