【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 28703.38  △68.50 (1/6)
NASDAQ: 9071.47  △50.70 (1/6)

1.概況

米国市場は押し目買いが入り小幅反発となりました。ダウ平均は取引開始直後に216ドル安まで売られましたが、朝方の売りが一巡するとその後は徐々に下げ幅を縮める展開となりました。午後に入ってプラスに転じる場面もあったダウ平均は引けにかけて買いが優勢になると結局68ドル高の28,703ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も50ポイント高の9,071ポイントとなっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうちコミュニケーション・サービスやエネルギー、ヘルスケアなどの8業種が上げ、コミュニケーション・サービスは1%を超える上昇となりました。一方で素材と金融、資本財・サービスの3業種が下げています。

4.個別銘柄動向

グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)が目標株価の引き上げを受けて2%を超える上昇となり上場来高値を更新しました。家庭雑貨小売り大手のベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)も保有不動産の売却で得た資金を負債返済や事業再建に充てることで業績の立て直しが進むとの期待から3%近く上げています。一方でゼロックスホールディングス(XRX)がHP(HPQ)の買収に向けて240億ドルの借入枠を確保したと発表したことで財務負担への懸念から1%を超える下落となりました。フォード・モーター(F)も2019年の自動車販売台数が減少したことが嫌気され小幅に下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%高い1.81%となりました。ドル円は円安に振れ108円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高と円安を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような展開となるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)