【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 28645.26  △23.87 (12/27)
NASDAQ: 9006.62  ▼15.77 (12/27)

1.概況

先週末の米国市場は小幅に高安まちまちとなりました。米中の貿易協議進展への期待や好調な年末商戦を好感した買いでダウ平均とS&P500株価指数は続伸となり史上最高値を更新した一方で、前日まで11連騰となっていたナスダック総合株価指数は半導体株や大手ハイテク株の一角に利益確定の売りが出て反落となりました。53ドル高でスタートしたダウ平均は80ドル高まで買われたあと一旦弱含みましたが、前日終値近辺で下げ渋るとその後は小幅高での推移が続きました。ダウ平均は取引終盤に再び弱含み12ドル安まで下落する場面があったものの引けにかけて持ち直すと結局23ドル高の28,645ドルと続伸となり前日に続いて史上最高値を小幅に更新して取引を終えています。

また、S&P500株価指数も0.1ポイント高の3,240ポイントと続伸となりこちらも前日に続いてわずかに史上最高値を更新しています。一方で前日まで10日連続で史上最高値を更新していたナスダック総合株価指数は15ポイント安の9,006ポイントと12日ぶりの反落となっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち生活必需品や不動産、公益事業などの6業種が上げました。一方でエネルギーや素材、コミュニケーション・サービスなどの5業種が下げています。

4.個別銘柄動向

年末商戦が好調と伝わるなかスポーツ用品のナイキ(NKE)や日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(PG)、飲料のコカ・コーラ(KO)、マクドナルド(MCD)などの消費関連が堅調でした。一方で半導体株や大手ハイテク株の一角に売りが出ました。半導体大手のマイクロン・テクノロジー(MU)が2%近く下げたほか、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も1%近く下落しています。また、アップル(AAPL)も小幅に下落したうえ、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)やネットフリックス(NFLX)も下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い1.87%となりました。ドル円は109円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場が小幅に高安まちまちとなったことから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか2019年最後の取引である大納会を上昇で締めくくれるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)