【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 28621.39  △105.94 (12/26)
NASDAQ: 9022.39  △69.51 (12/26)

1.概況

米国市場は貿易協議の第1段階の合意の調印に向け米中から前向きな発言が伝わったことで上昇し、主要3指数が揃って史上最高値を付けナスダック総合株価指数が初めて9,000ポイントの大台に乗せました。24ドル高でスタートしたダウ平均はその後も小幅高で堅調に推移すると引けにかけて一段高となり結局105ドル高の28,621ドルとほぼ高値引けで取引を終え23日に付けた史上最高値を更新しています。

また、S&P500株価指数も16ポイント高の3,239ポイントとなりこちらも23日に付けた史上最高値を上回っています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も69ポイント高の9,022ポイントと11日続伸となり10日連続で史上最高値を更新し、初の9,000ポイント台乗せとなりました。

2.経済指標等

先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比1万3000件減の22万2000件となりましたが市場予想ほど改善しませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち一般消費財・サービスやコミュニケーション・サービス、情報技術などの10業種が上げ、一般消費財・サービスは1%を超える上昇となりました。一方でヘルスケアが小幅に下げています。

4.個別銘柄動向

アマゾン・ドット・コム(AMZN)が年末商戦で世界の注文数が過去最高になったと発表したことで4%以上上げました。また、電気自動車のテスラ(TSLA)も目標株価の引き上げを受けて1%を超える上昇となり上場来高値を更新したほか、マイクロソフト(MSFT)も目標株価の引き上げを受けて1%近く上げ上場来高値を付けています。さらにアップル(AAPL)も2%近く上げ上場来高値を更新し、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなっています。

一方で2度の墜落事故で運航を停止している737MAXについて米連邦航空局の承認審査がより厳しくなる可能性があるとの指摘を受けてボーイング(BA)が1%近く下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。

5.為替・金利等

長期金利は0.01%低い1.89%となりました。ドル円は109円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の24,000円を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)