イギリスの総選挙では、ボリス・ジョンソン率いる与党・保守党が大勝を収めました。保守党にとっては、1987年のサッチャー首相以来の大勝利とのこと。デイビッド・キャメロンが突然の賭けに出てブレグジット派が超僅差で勝って以来、ずっとイギリスの政治は混迷を極めてきましたが、これでようやく安定するでしょう。

そう考えると、やはりあのブレグジット選挙の結果は、超僅差であっても、正しかったと云うことなのでしょうか。民主主義とはこうゆうものでしょうか。選挙の結果に関わらず、本当はブレグジットはしたくない・しない方がいいと思っているのだ、と云う論は、間違っていたことになります。アメリカも同じでしょうか。僅差で選ばれたトランプ大統領を、アメリカのメディア等はずっと本当に選びたかった大統領とは違うんだ、などの論調がありましたが、果たして本当にそうなのでしょうか。

然しながら、少なくともイギリスに於いては、混迷を極めた議論の中で、あるべき方向性が見えてきたと云う側面もあるでしょう。不思議なもので、ボリス・ジョンソンは、かつては乱暴なギャンブラーのように私の目に映りましたが、今は首相然としてきた感じもします。いずれにしろ建設的な方向に、ジョンソンが引っ張っていってくれるといいと思います。