【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 27875.62 △109.33 (11/22)
NASDAQ: 8519.89 △13.67 (11/22)
1.概況
先週末の米国市場はトランプ米大統領や中国の習近平国家主席から米中貿易協議への前向きな姿勢を示す発言が伝わったことで反発しました。64ドル高でスタートしたダウ平均は一時132ドル高まで買われるなど一日を通して堅調に推移すると結局109ドル高の27,875ドルで取引を終え4日ぶりに反発しています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も13ポイント高の8,519ポイントと3日ぶりの反発となっています。
2.経済指標等
11月の米製造業PMIは52.2と前月から上昇し市場予想を上回りました。11月の米ミシガン大学消費者態度指数確報値も96.8と速報値から上方修正され市場予想を上回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち金融や一般消費財・サービス、資本財・サービスなどの7業種が上げました。一方で不動産やエネルギーなどの4業種が下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄はファイザー(PFE)やスリーエム(MMM)、ボーイング(BA)、ナイキ(NKE)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が1%を超える上昇となりました。一方でインテル(INTC)が1%余り下げています。
ダウ平均構成銘柄以外では、百貨店のノードストローム(JWN)が決算で1株利益が市場予想を上回ったことで急伸し10%余り上げたほか、衣料品大手のギャップ(GPS)も決算で1株利益が市場予想を上回ったことなどで4%以上上昇しています。食品大手のJMスマッカー(SJM)も1株利益が市場予想を上回ったことや、コーヒー事業やスナック事業に需要改善がみられるとしたことで4%余り上げています。
5.為替・金利等
長期金利は変わらずの1.77%となりました。ドル円は108円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような展開となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)