今シンガポールに来ていて、巨大なコンフェランスに参加しています。月曜・火曜と登壇してパネルディスカッションがあり、それに合わせて会場内外で次から次に人に会っています。マネックスグループに対する機関投資家とのミーティングも主に水曜日に入れており、ビジネスディナーを入れると1日平均10個くらいのミーティングがあるので、うーむ流石にこれは疲弊しそうだぁ、とふと思うのですが、認識すると疲れるので、スルーしています。

さてシンガポール、家にシンガポールドルの紙幣と硬貨があったので持ってきました。そして敢えてライドサービスを使わずにタクシーを捕まえて移動しています。但しタクシーに乗る時に、「キャッシュで払える?」「この紙幣で大丈夫?」と運転手さんにしっかり確認してから乗る始末。そうしないと実際に不安なのです。キャッシュレス化は進んでいます。近未来では、世界中でそうなるのでしょう。

シンガポールに来る前の週末は、仕事で一日弱姫路へ行ったのですが、神戸空港から新神戸駅までのタクシーも、姫路で行った美味しいおでん屋さんも、完全なキャッシュオンリーでした。シンガポールとは随分違います。しかし!土曜の午前、仕事前に姫路城に寄ったところ、とても多くの海外からの旅行者がいて、そして本当に多くの地元の高齢者の方々が、恐らくボランティアで、上手な英語で説明(ガイド)をしていました。本当に多くの方がしています。至る所でこの方たちの英語での説明が聞こえてきます。

英語は、こんな云い方をすると変かも知れませんが、私の英語に或る意味似ていて、決してネイティブ系の発音ではなく、日本人らしい英語なのですが、快活で分かりやすい、カラッとした英語でした。私は国内の様々な場所に行きますが、こんなにいっぱいの日本人が英語をあちこちで話すのを聞いたのは初めてでした。素晴らしい!日本もどんどん変わって行きます。若い人だけでも東京だけでもありません。きっと外国からのお客さま用のグローバル対応のサービスももっともっと導入されていくでしょう。

欧米型になることだけがいいことではないので、日本らしい伝統と組み合わせた、ハイブリッドなものが伸びていくでしょう。伸びていくといいと思います。でもそのためには、海外の様子をもっと見た方がいいですよね。姫路での地元の多くの高齢者が英語を話すのを聞いたポジティブな印象と真逆に、ここシンガポールの巨大コンフェランスに来ている人たちを見ると、恐らく日本人が対人口比でダントツの低参加率のように見えて、とても心配になるのでした。