東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は56円高の2万2548円と続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、マザーズ指数なども上昇しました。先週末の米国市場が反落した影響は限定的となり、日経平均は48円高の2万2541円と続伸して寄り付きました。直後にやや上げ幅を縮めたものの、その後はもみ合いながら上げ幅を広げた日経平均は62円高の2万2555円で前場を終えました。後場に入ってからも上げ幅を広げて13時過ぎに88円高と高値をつけた日経平均ですがその後はじりじりと上げ幅を縮め、結局56円高の2万2548円で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆5304億円と、活況の目安となる2兆円を大きく下回りました。

東証33業種は証券商品先物や鉄鋼、建設業などの26業種が上昇した一方で、 海運業や医薬品、空運業などの7業種は下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちとなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が1円安とわずかに下落したほか、ファーストリテイリング(9983)や任天堂(7974)、太陽誘電(6976)が下落しました。中でも太陽誘電は先週1週間で6.4%上昇し、年初来高値を更新していましたが、本日は2.7%安と反落しました。一方で三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)やSUMCO(3436)、トヨタ自動車(7203)、ソニー(6758)、東京エレクトロン(8035)、リクルートホールディングス(6098)はいずれも上昇しました。そのほか、バンダイナムコホールディングス(7832)は本日午前に傘下企業が米アップルのゲームサービス「アップルアーケード」向け新作ゲーム配信を発表したことが好感され、1.2%上昇し上場来高値を更新しました。一方で英国風パブチェーンのハブ(3030)はラグビーワールドカップの20日の準々決勝で日本が敗退したことを受けて手じまい売りに押されて4%下落しました。また、スポーツアパレルメーカーで傘下ブランドがラグビー日本代表公式ジャージを手掛けているゴールドウイン(8111)も日本の敗退を受け5.5%下落しています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日本市場は薄商いのなか方向感に欠けた動きとなりました。先週末の米国市場は反落したものの、一部銘柄の特殊要因によるところが大きいことなどから日本市場への影響は限られたようです。今週金曜日から企業の決算発表が本格化することや、24日に欧州中央銀行理事会(ECB)、来週には日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)などを控えていることもあり、様子見ムードの強い1週間となりそうです。

(マネックス証券 プロダクト部)