東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は18円安の2万460円と小幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、マザーズ指数なども下落し、マザーズ指数は年初来安値を更新しています。

前日の米国市場が上昇したことを受けて日経平均は21円高の2万500円と小幅に続伸して寄り付きました。間もなくしてマイナスに転じた日経平均はドル円がやや円高に振れたこともあり下げ幅を広げて、11時前には118円安まで下落し安値をつけました。前場を101円安の2万377円で終えた日経平均はやや下げ幅を縮めて後場を迎えました。後場寄り後じりじりと下げ幅を縮めた日経平均は結局18円安で取引を終えています。東証1部の売買代金は1兆6651億円と12営業日連続で2兆円を下回りました。

東証33業種は水産・農林業や石油石炭製品、鉄鋼などの21業種が上昇した一方で、サービス業やゴム製品、 精密機器などの12業種が下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が0.7%上昇したほか、ファーストリテイリング(9983)やトヨタ自動車(7203)、武田薬品工業(4502)、ソニー(6758)、キーエンス(6861)、三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)が上昇しました。一方でリクルートホールディングス(6098)や任天堂(7974)、日産自動車(7201)は下落しました。中でもリクルートホールディングスは、同社の株主が保有する持ち合い株の売り出しを発表したことから需給悪化懸念で4.8%下落しました。また、リクルートホールディングスの株主のうち最も多くの株式を売却する凸版印刷(7911)は2%上昇しました。

その他材料が出たところでは、トヨタ自動車との資本提携を発表したスズキ(7269)がトヨタ自動車との関係強化が評価され1.5%上昇しました。一方でディー・エヌ・エー(2432)は、本日配信を開始したゲームアプリ「ポケモンマスターズ」に発生した不具合が嫌気されて3.1%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日本市場は薄商いのなか小幅に下落しました。米中貿易摩擦や英国のEU離脱などを巡る不透明感が相場の重荷となっています。米国の対中関税発動を目前に控えていることもあり積極的な買いに乏しい状況が続きそうです。

(マネックス証券 プロダクト部)