インバウンドで多くの外国の人が日本に来ていますが、食べ物屋さんや飲み屋さんでは、色々困ることも多いようです。予約のドタキャンなどもそうですが、先日或る静かなバーで飲んでいたところ(注:東京ではありません)、カウンターの端の方に座っていた白人のお客さんが、飲んでいる間は御機嫌な感じだったのですが、会計時になると何やら云い出し、どうやら金額に不満があるようで、文句を云ったり、払わないとまで云い始める始末で、お店の人が英語は得意でないようだったので、お節介ながら仲介しようかと思ったところ、お店の人はさっさとそのお客さんを追い出してしまいました。他のお客さんへの迷惑を考えたのでしょうか。

後日そのお店の人と話したのですが、本当に困ることが多いとのことでした。クレジットカードで支払った後に、数日経ってからホテルのゲスト係から代理で交渉の電話が掛かってきたこともあるそうです。自動翻訳機とかでは用を足さず、鉢巻きにこっちの思っていることが瞬時に表示されるような仕組みでもないかと、そうぼやいておられました。因みにそのお店は今は、「MEMBERS ONLY」と書いた紙を外の店名の表札の上に貼って、日本語が分からないお客さんが入って来たら最初から MEMBERS ONLY と云って帰ってもらっています。でもそれでは、今後さらにインバウンドが増える中で、根本的な解決にはなっていません。英語(など)で書かれた、分かりやすい説明書きを用意して、入り口に置くんでしょうかね?

独特の文化は、敷居の高さによって守られている部分もあるので、その文化に触れたい人は、その文化に対する一定の敬意を払う必要があると思います。しかしそれは、説明されないと分からないことでもあるので、店の入り口に限らず、観光ガイドブックやサイトにしっかりと説明が書かれるように、それこそお役所も含めて、関係者がもっと積極的な努力をすべきですよね。私個人としては、街や店で外国の人が困っていたら、或いは店の人が困っていたら、積極的に声を掛けようと思っています。お節介です。しかも焼け石に水。それでも尚、した方がいいと思うので。

ラグビーワールドカップ、オリンピック、パラリンピックと大勢の外国の人が我が国にやって来ます。お互いの理解に、少しでもプラスになるような機会であって欲しいですね。