東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は82円高の2万710円と続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、マザーズ指数なども小幅に上昇しました。

前日の米国市場で主要指標が高安まちまちだったことや一部の米経済指標が軟調だったことなどを受け、日経平均は48円安の2万579円と反落して寄り付きました。寄り付き直後にプラスに転じた日経平均はドル円がやや円安に振れたことなどを支えにじりじりと上げ幅を広げ、11時前には75円高まで上昇しました。前場を44円高の2万672円で終えた日経平均は後場に入ってからも堅調に推移すると引けにかけてやや上げ幅を広げ結局82円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆5627億円と薄商いでした。

東証33業種はパルプ・紙や鉄鋼、海運業などの25業種が上昇した一方、 鉱業や精密機器、石油石炭製品などの8業種が下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップの任天堂(7974)が2%上昇したほか、ファーストリテイリング(9983)やソニー(6758)、東京エレクトロン(8035)、資生堂(4911)、トヨタ自動車(7203)、KLab(3656)が上昇しました。中でもKLabは17日に人気ゲームの新作シリーズの公式ツイッターアカウントを開設したことをきっかけに上昇が続いており、この1週間で26%以上上昇しました。一方でソフトバンクグループ(9984)やソフトバンク(9434)、ZOZO(3092)は下落しました。

その他材料が出たところでは、旅行大手のエイチ・アイ・エス(9603)が米投資ファンドと対立していたユニゾHD(3258)の株式公開買い付け(TOB)について争奪戦から撤退すると報じられたことで、経営面のリスク要因が解消するとして買われ3.8%上昇しました。また、ジャスダック市場では乗換情報サービス大手のジョルダン(3710)が子会社と野村総合研究所(4307)が資本業務提携締結に向けた基本契約を結んだことで24%上昇しストップ高となりました。野村総合研究所も2.2%高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日本市場は薄商いのなか小幅に上昇しました。本日23時には米ジャクソンホールでパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されています。発言内容を受けたマーケットの反応が注目されます。

(マネックス証券 プロダクト部)