東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は9円高の2万628円とほぼ横ばいでした。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も小幅に上昇しましたが、マザーズ指数は小幅に下落しました。前日の米国市場が上昇したことを受けて日経平均は87円高の2万706円と反発して寄り付きました。寄り付き直後に112円高まで上昇した日経平均でしたが、11時前にドル円が円高方向に振れたことなどから急速に上げ幅を縮め、一時マイナスに転じる場面がありました。すぐに持ち直し29円高の2万647円で前場を終えた日経平均ですが、後場寄りからマイナスに転じるとその後は前日終値を挟んだもみ合いを続け、結局9円高とほぼ横ばいで取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆7275億円でした。
東証33業種は化学や水産・農林業、証券商品先物などの20業種が上昇した一方、石油石炭製品や鉱業、 精密機器などの13業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちとなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が1.1%下落したほか、ソニー(6758)や任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、トヨタ自動車(7203)が下落しました。中でもソニーは、映画「スパイダーマン」次回作の収益配分などに関して米ウォルトディズニー(DIS)との対立が報じられたことが嫌気されて売られ2.4%安となりました。一方で資生堂(4911)やZOZO(3092)、ソフトバンク(9434)、東京エレクトロン(8035)、KLab(3656)は上昇しました。資生堂を含む化粧品関連株は、21日に発表された7月の訪日外国人客数が単月として過去最高を更新したことを受けてインバウンド需要への期待が高まり買われました。
その他材料が出たところではゲーム情報メディアのGameWith(6552)が21日に上場以来初めての自社株買いを発表したことから買いが入り7.7%上昇しました。またマザーズ市場のラクスル(4384)は21日に東証1部への市場変更が承認されたことを発表したことで買われて9.1%上昇しました。
VIEW POINT: 明日への視点
前日の米国市場が反発したことを受けて一時は110円超上昇した日経平均ですが上値は重くほぼ横ばいで取引を終えました。23日に予定されているパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が引き続き注目されます。
(マネックス証券 プロダクト部)